MotoGP第15戦タイGPを制し、2018年シーズンのチャンピオン獲得に王手をかけているレプソル・ホンダのマルク・マルケス。10月19日から開幕する第16戦日本GPを前に心境を聞いた。
タイGPで優勝し今季7勝目を挙げたマルケスは、ランキング2位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)との差を77ポイントに広げた。
2018年シーズンは残り4戦。日本GP終了時点でマルケスとドヴィツィオーゾのポイント差が75ポイント以上になった場合、マルケスの3年連続5度目のチャンピオン獲得が決定する。
「もちろん、もてぎは重要だ。日本でチャンピオンを獲得できたらホンダにとって重要だし、嬉しい」とマルケスはチャンピオン獲得の可能性が高まる日本GPへの意気込みを語る。
「2014年、2016年ももてぎでチャンピオンを獲得できた。いい経験だったよ。チャンピオン(獲得)のために頑張りたいと思っている」
「だけど一番重要なのはチャンピオンになることだ。それがどこなのか、いつなのかは重要じゃない。もてぎを終えた後は3レース続く。だから各レースでポイントを獲得し、確実にチャンピオンを獲得するためにベストを尽くすことが重要だ」
77ポイント差という大きなリードを築いていても、マルケスは冷静に状況を見つめているようだ。
■2017年のリベンジ誓うマルケス「昨年は最終コーナーでオーバーテイクを試み失敗」
2017年の日本GPでマルケスは、ドヴィツィオーゾとファイナルラップまでバトルを繰り広げたが、マルケスは最終コーナーでドヴィツィオーゾに競り負け、優勝を逃した。
10月7日に決勝が行われたタイGPでも2017年のもてぎと同じ状況になった。マルケスとドヴィツィオーゾがファイナルラップの最終コーナーまで激しいバトルを繰り広げる展開となったのだ。だが、結果はもてぎとは異なり、マルケスが最終コーナーでドヴィツィオーゾに競り勝ち勝利を挙げた。
2018年の日本GPでもストップ・アンド・ゴーのコースレイアウトを得意とするホンダとドゥカティの争いになる可能性が高い。マルケスは、もし今年の日本GPで2017年のようにドヴィツィオーゾと最後まで一騎打ちとなった場合、リベンジを果たしたいという。
「タイでは最後にドヴィツィオーゾを追い越すことができた。昨年のもてぎではドヴィツィオーゾと戦って敗れたから、もちろんやり返したいし、今回はできる限り彼の前に出て勝ちたいと思っている」
「各サーキットの特徴やバイクとの相性があるから、どこでどうするかはここで語ることはできない。ドヴィツィオーゾは非常に強い。特にレースで強いんだ。ドゥカティのバイクはストレートパワーがとても大きい。そのあたりも踏まえて、僕たちはどのようにして勝つことができるかを考えなければならない」
「もてぎのオーバーテイクポイントはバックストレート終わりのブレーキングポイントが最適だと思っている。昨年は最終コーナーでオーバーテイクをしようとして失敗した。今週末は、バイクとサーキットの相性でどこが最適か見極めてベストで終わりたい」
日本GPでチャンピオン獲得に王手のマルケス。ホンダの母国で自身5度目の戴冠を実現できるのか。