MotoGP日本GPを前にホンダライダー4名が集結。都内でファンミーティングを開催

ホンダは10月16日、今週末の10月19日から開催されるMotoGP日本GPを前に『MOTUL日本グランプリファンミーティング』をウエルカムプラザ青山で開催。レプソル・ホンダ・チームのマルク・マルケス、ダニ・ペドロサとLCRホンダ・カストロールのカル・クラッチロー、LCRホンダ・イデミツの中上貴晶が登場し、ファンの前で日本GPへ向けた意気込みを語った。

　このイベントは10月19～21日にツインリンクもてぎで開催されるMotoGP第16戦日本GPに向けたファンミーティングで、会場には平日にもかかわらず多くのホンダファンやロードレースファンが駆け付けた。

　まず最初に、LCRホンダのクラッチローと中上、チーム代表のルーチョ・チェッキネロが登場しトークショーを実施。トークショーの冒頭で中上が「来シーズン、また同じLCRホンダで参戦します」とMotoGPに継続参戦することを発表した。

　最高峰のMotoGPクラスで初めて迎える母国レースについて質問されると、中上は「MotoGPライダーとして母国GPを迎えるということは夢でもありましたし、去年とは違った楽しみとプレッシャーはありますけど、今週末レース人生で本当に一番楽しみです」と喜びを語った。

　チームメイトのクラッチローは「来年も継続参戦になるタカ（中上）、おめでとう」と中上を祝福。「彼は僕たちにとって重要なチームメイトで、1年間を通して楽しい時間を過ごした。来年も一緒に走ることができることを嬉しく思う」

　チーム代表のチェッキネロは日本GPに向け「とてもタフな週末になるのはわかっているけど、タカにはトップ10で終えて欲しい。カル（クラッチロー）には表彰台に上がって欲しいと思うから、そのためにふたりに頑張ってほしい」とライダーふたりに期待を込めたコメントを残した。

　続いて、レプソル・ホンダ・チームのマルケスとペドロサ、ホンダ・レーシング（HRC）の桒田哲宏レース運営室室長が登場。マルケスとペドロサは、ステージに登る前に展示されていたホンダのMotoGPマシンRC213Vに跨り会場を湧かせた。

　マルケスはトークショーで「今シーズン振り返ると良いシーズンだと思っている。ひとつずつレースをこなして良いポジションで終わっている。そのなかでミスもあったけど、それを乗り越えて一生懸命頑張っているよ。1年間の目標を決めているけど、着実に果たしているから安心しているけど、これから4レースあるしチャンピオンシップもまだ獲得していないから力を合わせて頑張りたい」と今シーズンを振り返った。

　ペドロサはヘルメットに書かれている『侍』の文字について質問され「侍の精神というのは凄く尊敬していて、文化的な部分を勉強した。レースだけでなく日常生活のなかもその心で生きていたいというテーマに『侍』という字を使っている」と明かした。

　最後に4名のライダーが登壇し、それぞれ日本GPへの意気込みを語った。

「自分としてはMotoGPライダーとして初めて母国を迎えるので、本当に嬉しいです。残り4戦ありますけど、最高の走りを見せれるように精一杯頑張りますので是非応援をよろしくお願いします」と中上。

　クラッチローは「本当に良いレースをみんなに見せたいと思ってるし、去年よりも天気良く、良いレースが見ることができると思う。期待して欲しい」とコメント。

　今季限りでの引退を表明したペドロサは最後の日本GPについて「今日もみんなにお会いできて嬉しい。僕にとってもてぎは特別だし、大好きなので特別な気持ちがある。最後までベストを尽くして頑張るよ」と語った。

　今週末の日本GPで2018年のMotoGPチャンピオン獲得の可能性が高まるマルケスは第2のホームレースへの思いを語った。

「みんなのためにも僕たちのためにも一番良いレースにしたいし、ホンダにとっては重要な週末になる」とマルケス。

「僕にとっても特別な週末になると思う。2014年と2016年はもてぎでタイトルを獲得することができた。もしかするとまた良いことがあるかもしれないが、僕はとにかくベストを尽くす。約束したいのはベストなレースを見せたいということ。だから応援して欲しい」

　トークショーのほかに質問コーナーや集合写真撮影が行われ、ホンダのMotoGPライダーたちは日本GPを前にファンとの交流を楽しんだ。