現在ウイリアムズF1のドライバーを務めるランス・ストロールは、パドック内でエステバン・オコンと良い友人関係を続けていると述べている。
それはストロールが来シーズンにフォース・インディアのオコンのシートを取り上げることになり、2019年にオコンがグリッド上での居場所を失うことになっても変わらないという。
ストロールの父親であるローレンス・ストロールは投資家集団を率いて夏にフォース・インディアを破産から救済したため、ランスが冬の間に同チームに移籍し、セルジオ・ペレスのチームメイトとなることが確実視されている。
現在予測されている展開は、今週になって一歩前進した。ウイリアムズはジョージ・ラッセルと来季の契約を締結したことを発表し、彼はストロールの後任になると見られているのだ。
そのためエステバン・オコンは蚊帳の外に置かれている。皮肉にもオコンとストロールは長年の友人同士であるが、オコンがグリッド上での居場所を奪われるかもしれないという暗い見通しがあるものの、その友人関係に変わりはないとストロールは主張する。
「F1にはビジネスと政治がある。僕には自分のマネジメントチームがあり、彼にもマネジメントチームがついている。ふたりとも自分のキャリアにとって最善のことをやろうとしている。そして僕たちには友情がある」とストロールはインスタグラムに投稿した。
「僕たちはカートで競い合った。カートでホイール・トゥ・ホイールの戦いをしてきたんだ。彼はF3ではプレマにいて選手権を制した。そこに僕も加わった」
「僕たちは常に親しい友人関係にあるし、その関係が壊れていないのは喜ばしいことだ」
オコンのファンたちは、彼がフォース・インディアでの2シーズン目となる2018年に強力なパフォーマンスを発揮しているにも関わらず、ストロールの資金力によって来年シートを失いかねない状況に憤りを感じている。
オコンは先月、ソーシャルメディアでファンに対し、ストロールに不満をぶつけないよう訴えた。
「僕たちは同じ情熱と競技精神を持っており、このスポーツを同じように愛している。敬意を持ち、応援する気持ちを示してほしい。人生で簡単なことはなく、僕たちは皆、ここまでくるのに懸命に努力している」と」とオコンは記している。
セルゲイ・シロトキンは引き続きウイリアムズのふたつ目のシートの最有力候補であると見られている。他の候補者には、現在同チームでテスト兼開発ドライバーを務めるロバート・クビカだけでなく、元メルセデスのジュニアドライバーであるパスカル・ウェーレインも含まれている。