ホンダは10月16日、ロードレース世界選手権MotoGPの最高峰クラスに参戦する中上貴晶が、2019年も継続してLCRホンダ・イデミツからMotoGPに参戦すると発表した。
中上は2012年からMoto2クラスに参戦を開始。ホンダが進めてきた世界で活躍するアジア人ライダーを育成する取り組みの一環として、2014年からはイデミツ・ホンダ・チーム・アジアからMoto2で2勝を飾り、2018年からMotoGPに参戦。今季はランキング20位でルーキー・オブ・イヤーの獲得を目指している。
そんな中上が、2019年もLCRホンダ・イデミツからMotoGPに継続参戦することになった。「2019年もLCRホンダ・イデミツでMotoGPに参戦できることを、本当にうれしく思います」と中上は喜びを語っている。
「多大な支援をいただいている出光興産さま、私を信頼して、戦える環境を用意してくれるホンダ、HRCには感謝してもしきれません。LCRホンダ・イデミツはプロフェッショナル集団で、最高峰クラスへのデビューシーズンに臨んだ私にとっては、最高のチームでした。代表のルーチョ、そしてチームクルーたちと引き続き戦えることがとてもうれしいです」
また、LCRホンダ・イデミツのチームプリンシパル/CEOを務めるルーチョ・チェッキネロは「中上の最高峰クラスデビューシーズンをともに戦えることは光栄だった。出光興産、ならびにホンダとHRCが中上への支援を来シーズンも継続してくれることを本当にうれしく思う」とコメントしている。
「MotoGPクラスへのデビューはライダーにかなりの苦労を強いるが、タカは非凡な才能と学習意欲を発揮し、ルーキーの中では最高レベルの走りを見せてくれている。チームを代表して、出光興産、ホンダ、HRCへ感謝するとともに、タカとの新たな挑戦を成功させるべく全力を尽くす」
中上は10月19~21日に栃木県のツインリンクもてぎで開催される日本グランプリで母国凱旋レースを戦うことになる。「新シーズンが待ちきれない思いですが、今週末のもてぎでのホームレース、そしてシーズン残りの戦いにも集中してがんばっていきます」と週末に向けて改めて意気込みを語った。