「叫び声をあげてベビーベッドで悶えている」という祖母ジャネットさんからの連絡を受けたベサニーちゃんの母アリスさん(32歳)と父フィルさん(32歳)は、慌ててメードストン病院へ駆けつけた。医師らは意識不明になっているベサニーちゃんを見て「髄膜炎の可能性がある」と口にしたが、CT検査にて脳内出血を起こしていることがわかり、ベサニーちゃんは直ちにロンドンのキングス・カレッジ病院(King’s College Hospital)へと搬送された。
その後、エヴェリーナ・ロンドン小児病院(Evelina London Children’s Hospital)にて更なる治療を受けたベサニーちゃんは、11日後に退院することができた。脳卒中後は体の左側が影響を受けてしまい、手や腕、脚をあまり使うことができなくなるという後遺症が残ってしまったが、両親にとってやはり我が子が退院できる喜びは大きいものだった。ところが退院して5日後、ベサニーちゃんは発作に見舞われ、再びキングス・カレッジ病院へと搬送された。この時、ベサニーちゃんは2度目の脳卒中を起こしており、医師らは両親に「手術なしでは助からないかもしれない」と告げた。
今年1月に、アリスさんは慈善団体「The Stroke Association Resolution Run」が主催するイベントに参加、子供たちが脳卒中を起こす危険性についての注意喚起を促し、「当時起こったことを思い出すと寒気がします。健康で元気な13か月の娘が、脳卒中と診断された時には信じられない気持ちでした」と心境を話していた。医師らは心臓に穴が開き脳卒中を起こした原因は、ベサニーちゃんが心臓の感染症にかかったからではないかとみている。しかし、現在はゆっくりではあるが確実に回復へ向かっている娘について、アリスさんは喜びをこのように語っている。
画像は『Mirror 2018年10月13日付「Britain’s youngest stroke victim survivor aged just 13 months battles back to take her first steps」(Image: Alice and Phil Comben)』のスクリーンショット (TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)