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バンドーン、フォーミュラEへの転向を発表。パフェットとともにHWAレースラボから参戦

2018年10月15日 19:22  AUTOSPORT web

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2018年F1第15戦シンガポールGP ストフェル・バンドーン(マクラーレン)
マクラーレンF1のドライバー、ストフェル・バンドーンが2018年末に開幕するフォーミュラE第5シーズンに、メルセデスのファクトリープログラムを担うHWAレースラボから参戦することが発表された。

 バンドーンは2015年にGP2シリーズ(現在のF2)でタイトルを獲得した後、スーパーフォーミュラにフル参戦しつつ、マクラーレンのリザーブドライバーの役割を担った。2016年バーレーンGPでフェルナンド・アロンソの代役としてF1デビューを飾り、2017年からマクラーレンのレギュラードライバーを務めている。しかしチームはここ数年、低迷の時期にあり、戦闘力の劣るマシンで思うような結果を出すことができず、チームメイトのアロンソと比較しても見劣りするパフォーマンスが続いた結果、2018年末でチームを離れることが決定していた。

 F1残留の可能性は低く、バンドーンは他の選択肢も検討していることを認めており、フォーミュラEへの転向もうわさされていた。

 15日、HWAレースラボが、2018年DTM王者ゲイリー・パフェットのチームメイトとしてバンドーンを起用することを発表した。

 HWAレースラボは、2018年12月にスタートする第5シーズンからカスタマーチームとしてシリーズに参戦する。

「HWAがフォーミュラEプログラムのために僕と契約してくれたことを光栄に思う」とバンドーン。

「ゲイリー・パフェットという経験あるドライバーのそばで仕事ができることもとてもうれしい。シーズンを通して僕らは切磋琢磨していくことができるだろう」

「このシーズンで僕らは新参者だが、少しずつ学習していけると思う。簡単でないことは分かっている。目標はできるだけ早く高い競争力を発揮し、注目されるようないい走りをすることだ」

 HWA AGのCEOウルリッヒ・フリッツはバンドーンの起用について、次のように語った。
「ストフェルはF1だけでなく2015年のGP2でも才能と速さを証明してきた。彼はこの年、大差でタイトルを獲得したのだ」

「ストフェルもゲイリーも、フォーミュラEのルーキーであり、我々のチーム自体、これからこのシリーズにデビューしようとしている。全員がたくさんのことを学ばなければならない」

「しかしふたりはF1やDTMで経験を積んだ、優れたドライバーだ。新しいレーシングカーを開発し、調整するため、エンジニアたちとどのように協力し合って働くかはよく知っている」

「フォーミュラE初シーズンを迎える我々チームにとって、それは大きな力になる。我々も、ドライバーふたりも、チャレンジに立ち向かう準備はできている」

 16日にはバレンシアでプレシーズンテストがスタート、バンドーンとパフェットがともに参加する予定となっている。