メルセデスF1のルイス・ハミルトンは、F1は週末のフォーマットを見直す時期にあると考えており、特にレースそのものが“退屈”になりがちなサーキットでは大幅な変更が必要であると提案している。
F1は今後に向けて、予選を現在の3回から4回に分けて行なうフォーマットを検討している。しかしハミルトンは、ある種のサーキットではそういった微調整よりも大きな改革をするべきだとの考えを持っており、リバースグリッドを含めたダイナミックなアプローチを支持している。
現在ドライバーズ選手権をリードするハミルトンは、この件について以下のように語った。
「21戦において毎年すべての週末がまったく同じ4日間となっている現状を、大きく変更することが必要だと思っている」
「大胆な変更が必要だと考えている。ある種のサーキットでは“スーパーウィークエンド”が必要だ。レースがひどく退屈なサーキットがあるんだ」
ハミルトンは、いち視聴者としてレースが退屈だったころの経験を、こう振り返った。
「(F1を)見ながら育ってきて、スタートのあとに眠くなってしまったことを覚えているよ。スタートしたら、終了する頃にアラームをセットして寝てしまう視聴者だって、絶対にいる」
「僕も若い頃はそうしていたけれど、例えば今年のバクーのように、椅子から身を乗り出して見るようなコースもある」
興味深いことに、ハミルトンは集団で走行する現在のドライビングを楽しんでいるという。しかし、レースそのものは期待に沿うものでなくなっていることを認識している。
「今年はよりエキサイティングになっていると思うんだ。今のマシンは、これまでで最高だ。けれどもまだ退屈なレースがあることも確かだ」
「そうしたレースをピックアップして、どうしたら面白くできるだろうかと話す。リバースグリッドにしろ何になるにしろ、そうしたことを検討してみるべきなんだ」