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本田翼のゲーム実況はなぜ面白いのか? チャンネル登録者2週間で100万人突破

2018年10月15日 11:02  リアルサウンド

リアルサウンド

 YouTubeをはじめとする動画サイトでトレンドを通り越し、もはや定番となったゲーム実況。その名の通り、ゲームプレイの生配信、あるいはプレイする様子を収めた動画だが、ゲーム実況に挑戦するのは何もYouTuberだけではない。


(参考:乃木坂46西野七瀬、卒業後は本田翼の影響でゲーム実況デビューを熱望?「いつかやりたいって密かに思っています」


 テレビや雑誌で見かける芸能人もゲーム実況を配信する時代である。中でも女優やモデルとマルチに活躍する本田翼のチャンネル「ほんだのばいく」は、第1回配信を行った9月22日から2週間で登録者数100万人を突破。普段からゲーム実況を見ているユーザーだけでなく、本田翼のファンを含め様々な層から大きな注目を集めている。


16万人が視聴した第2回配信
 10月7日の第2回放送では、配信開始から1時間近くにわたり、パズル要素の強いアクションゲーム『オーバークック2』をプレイ。本作はコミカルでどこか可愛らしいビジュアルデザインとは裏腹に、食材を上手く組み合わせて料理を作るパズル要素の強いゲームシステムが特徴だ。加えて、瞬間的な判断力やプレイヤー同士の連携がひっきりなしに求められる。


 少々複雑なゲーム性から、本田も「ステージ内の落とし穴に繰り返し落下する」といったハプニングに見舞われながらも、視聴者のコメントを丁寧に拾いながらプレイを続行。開始から30分ほど経った頃には、他プレイヤーとタッグを組んで挑んだステージ「奇術師のキッチン」で見事初勝利を飾る。その後、本作をプレイしたことが無い視聴者への解説と合わせて、「『オーバークック2』はゲームを始めるきっかけとしてとっても楽しいと思います」とコメントし、一旦場を締めくくった。


 続いて本田が選んだ『Dead by Daylight』(以下『DBD』)は、ステージ内から脱出を試みる「逃走者」と、特殊なスキルを駆使して逃走者を倒す「ハンター」側に分かれて戦うアクションゲームだ。プライベートでも『DBD』をやり込んでいる本田は、『オーバークック2』プレイ時と比べて冷静な立ち回りを披露。至近距離でハンターの攻撃を何度も避けて、危うげなく勝利を重ねていく。


 一方、ハンターに致命傷を負わされたピンチに陥ると、「たまには一人でフックに釣られて考えたいこととかあるからさ……」と哀愁たっぷりに呟くユニークな一面も垣間見えた。全体的にテンション高めな実況シーンが多い中で、「『DBD』で出会えるものって、人の温かみもあるかもしれません」と発言したり、「14万人(視聴者)にゲーム(の面白さ)を理解してもらうのが私の仕事」と発言。配信中にプレイした作品だけでなく、ゲームそのものに対する本田の熱量が感じられた。


 この第2回配信は最高視聴者数16万人を記録。現在進行形で増加しているチャンネル登録者数と合わせて、その人気の高さが伺える。


 「ほんだのばいく」はゲーム実況を主体としているので、実況者(=プレイヤー)である本田の顔は一切表示されていない。ではなぜ、一切顔出しをしていないのに多くの人々を惹きつけるのだろうか。本田自身が持つ知名度の高さや話題性とは別に注目したいのが、ゲーム実況に欠かせない「トーク力」だ。


人気の秘密は「トーク力」にあり
 ゲーム実況とトーク力は不可分の関係にある。プレイする様子を分かりやすい解説トークで理解を促す実況者もいれば、元気いっぱいにリアクションを取ったり、時にはユニークなネタ発言で視聴者の笑いを誘う実況者など、各々の方針は千差万別。つまり、プレイするゲーム作品だけでなく実況者のトークがゲーム実況の魅力に繋がると言える。しかし芸能人がゲームをプレイするシチュエーションは少し特殊で、芸能人に興味のあるユーザーはもちろん、熱心なファンから顔出し配信を望む声が多数挙がるのではないだろうか。


 ところが、本田は自らの顔を画面に載せず、あくまでゲームプレイとトークを主体に据えたスタイルで実況に臨んでいる。具体例として配信のメインタイトル『DBD』のプレイ中は、ゲーム未経験者に向けたゲームシステムの説明を皮切りに、細かいテクニックの説明なども交えてトークを展開。説明口調で冷静にゲームを進める場面もあれば、一方で無言のままプレイに徹する姿やハンター(敵プレイヤー)に追いかけられて叫びながら逃げる名シーンも飛び出し、本田のゲーム実況を眺める視聴者を楽しませていた。


 2回目の配信を終えた「ほんだのばいく」では、今後もゲーム実況が継続して行われる模様だ。チャンネル内には生放送のアーカイブこそ残っていないものの、名場面だけを抽出し本田が自分で編集したダイジェスト動画が2本公開されている。動画時間はどちらも5分以内とコンパクトにまとめられているので、「生放送は見逃したけど実況プレイが気になる」という方はぜひチェックしてみてはどうだろうか。


(龍田 優貴)