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ワタナベマホト&東海オンエア、NHK『沼にハマってきいてみた』出演 “師弟”とも言える2組の関係性を振り返る

2018年10月15日 07:02  リアルサウンド

リアルサウンド

 毎週月曜から水曜、18時55分から放送中の『沼にハマってきいてみた』(NHK教育)。10月15日の放送では人気YouTuberのワタナベマホトと東海オンエアが出演する。長い付き合いのある2組の共演は、ファンからすれば納得のもの。本稿では師弟ともいえる2組のこれまでを振り返っていく。


(参考:「東海オンエアラジオ」放送開始! 緊張しつつもやりたい放題だった、第一回の内容を振り返る


 2007年から動画投稿を始めているマホトはYouTuberの中でもHIKAKINと並ぶ古株。爽やかな見た目とは裏腹に過激な内容の動画が多く、そのギャップから人気を博している。また動画投稿以外にもヒップホップユニット・カイワレハンマーとしてメジャーデビュー、ファンションブラント・「REBERTAS(リベルタス)」を設立するなど多方面での活躍も目立っている。


 また他のYouTuberとのつながりを大切にしている印象のあるマホト。兄貴分として多くの後輩に慕われており、過去にはマホトを中心としたシェアハウス「仲間家」で、後輩のYouTuberであるサグワやへきトラハウス、カイトらとともに生活を送り生活面を支援、動画作りに専念できる環境を提供していたこともある(現在はサグワ、カイトとともに仲間家が復活している)。東海オンエアのことも4年以上に渡り、成長を見続けてきた。


 リーダーのてつやを中心にしばゆー、としみつ、虫眼鏡、ゆめまる、りょうからなる東海オンエア。活動初期から過激な内容に果敢にチャレンジしており、体を張った企画をやらせたらYouTuber界1との声も高い。東海ラジオにてレギュラー番組「東海オンエアラジオ」もスタートし、その勢いはYouTube外にまで行き渡っている。


 また、個人チャンネルを持つメンバーも多い。ゲーム実況や生放送を中心に行っている「てつやの動画アップロードチャンネル」や、趣味の音楽を中心した「としみつ東海オンエアの」、先日開設された虫眼鏡のラジオチャンネル「虫眼鏡の放送部」など東海オンエアの動画では見ることのできないよりパーソネルな部分が映し出されている。


 東海オンエアが人気になった背景には、マホトら大物とコラボを重ね知名度を上げていったことが要因のひとつにある。そのことから“マホトの腰巾着”と揶揄されることもあった。しかし着実に実力をつけ、抜群の企画力と度胸からいまの人気を得た東海オンエア。そのポテンシャルにいち早く気付き、可愛がってきたマホトは言わば師匠のような存在だろう。


 2組が初めて動画内で顔を合わせたのは2014年、はじめしゃちょーのドッキリ企画だった。東海オンエアが初めてはじめしゃちょーの家を訪れた際、巨大バケツの中にマホトが隠れているというもの。大物YouTuberが突然目の前に現れたことでてつやとしばゆーは腰を抜かすほど驚いていた。


 2014年11月に投稿された「『マホトもリプニーしてるんでしょ?』電流地獄!嘘発見器!!!」では、マホトが東海オンエアが今一番勢いがあるという発言もあった。またマホトが新チャンネルを開設した際は東海オンエアの動画に出演。マホトを後輩に見立てたてつやとしばゆーの姿には、2組の信頼関係が伺える。


 そんな彼らの関係はいまなお変わってはいない。9月に投稿された「東海オンエアのリアルな悩みを白状します。」では、ゆめまるが1週間マホトの家へ修行に行くことに。トーク力、企画力、編集とYouTuberとして必要なことをマホトから教わっていた。


 この期間のマホトの動画ではゆめまるを掘り下げる企画が多く用意されていた。このふたりの2ショットは意外にも珍しく、多くのファンを喜ばせた。この1週間で多くを学んだゆめまる。動画への出演頻度も増え、多くのハイライトを生んでいる。


 過激な内容を武器にしてきた2組だが作られる動画はそれだけではなく、YouTubeに対する考え方がしっかりと表れている。マホトは下ネタや食虫など奇想天外な企画を行うと同時に、視聴者に対する意見などを物申す場面が多い。包み隠さずに考えをオープンにするスタンスは視聴者の共感を呼んでいる。


 一方、東海オンエアもまた“やりたくてもやれないことを代わりにやる”というグループのコンセントを大切にしている。子供も大人も共通してワクワクできるからこそ今の人気がある。楽しんでいる中でも、理念に忠実に“筋を通す”ところはマホトからの影響なのかもしれない。


 第一線で活躍し続けるマホトとその背中を見て成長した東海オンエア。2組の関係性を振り返ることでこれまでの動画でも新たな発見ができるだろう。今回の番組共演でどんなやりとりを見せてくれるのか、楽しみに見守りたい。


(馬場翔大)