知人のマタニティハイ・産後ハイが原因で、付き合いにくさを感じるようになったという話はチラホラと聞く。特に自分が独身だったり子どもがいなかったりした場合、相手のハイテンションにしんどさを覚えてしまうというのはよくある話だ。
妊娠して幸せ全開になり、頭の中がお花畑になるのは悪いことではない。けれど、周りが見えなくなることには注意すべきだ。「妊娠前までは空気が読める子だったのに」、なんて思われたら、かなりの危険信号だ。(文:みゆくらけん)
「こんな理由で友達と疎遠になるなんて思ってもみなかった。寂しい」
先日のガールズちゃんねるでも、そんな友人との付き合い方に悩んでいる女性の投稿があった。トピック名は「マタニティ・産後ハイでの疎遠」。妊娠中から産後までハイが続いている友人は「赤ちゃん可愛い!夫も優しい!幸せじゃない人かわいそう」というような思考になり、トピ主にも出産を勧めてくるのだという。
おめでたいことだからと最初は話を聞いていたトピ主も、やがてはフェードアウトが頭をよぎるようになり、「若い頃はこんな理由で友達と疎遠になるだなんて、思ってもみなかったので寂しい気持ちも正直ある」と本音を漏らしている。
この投稿にはトピ主と同じくマタニティハイな人にしんどい思いをしているというコメントが集まっており、「うぜー友達」という声を筆頭に
「あるある!『早く産みなよ?』って、余計なお世話だから!彼氏もいないアラサーに言うセリフじゃねーだろ」
「人それぞれ都合があるのに出産薦めてくるとかはアホかと思うし疎遠にしていいと思う」
などという声が多数寄せられていた。具体的に「ウザいマタニティハイ」と認定されていることとしては、
「職場にマタニティハイの人がいて、仕事中もずーっとお腹に話しかけてた人」
「突然グループラインに子供の写真を大量に投下『仕事でお疲れの皆さんに癒しをどうぞ』」
「公園でお腹出してマタニティフォト撮ってる夫婦」
「ハイになりすぎて子宮の病気で子供が産めない友達に『自分の子はいいよ~!!』と写真を送りまくる女」
などなど。皆さんホルモンの影響か、はたまた元々の性格か、なかなかなレベルなことをやられているようだ。
「妊娠中や乳児の育児は大変。ハイにならなきゃやってられない人もいる」
また、特に嫌だという声が集まっていたのが、相手のハイに付き合いきれずに表情や態度に出してしまった時に「ひがんでいる」ととられるということだ。コメントの中にも
「別に全然羨ましくないし、こちらとしても妊娠ハイ産後ハイの話は心底面白くないからやめてもらいたい」
という本音があった。
口を開けば妊娠や子どもの話、メールやラインは毎度胎児エコーや子どもの画像。そんな花畑ママがウザいという気持ちはよくわかる。ただ、産後ハイは一時的なもので収まることも多い。本当に大事な友人なら少しの間距離を置くだけでいいという声や、正直に「しんどい」と告げることで疎遠にならず今も仲良くいられているという声も。また、「妊娠中や乳児の育児は大変でハイにならなきゃやってられない人もいる」という意見もあった。
関係をバッサリと切るのではなく、しばらく様子見をしてみるのは個人的にもいいと思う。ちなみに、どうしてもテンションの高さを隠しきれないという妊娠・育児中の人におすすめなのは、近い立場の友人を持っておくことかもしれない。