エン・ジャパンは10月9日、「職場での人間関係」に関する調査結果を発表した。調査は今年8月~9月に実施し、エン転職の利用者1万776人から回答を得た。
転職経験がある人のうち、人間関係が転職のきっかけになったことがある人は53%だった。きっかけになった関係は、1位「先輩」(45%)で、2位「同僚」(22%)、3位「直属の上司」(18%)と20ポイント以上の差を付けた。年代別で比較すると、20代は「同僚」、30代以上は「直属の上司」が高い傾向にある。
「お菓子を配り雰囲気を良くしようとしている」職場環境を改善するための工夫も
「直属の上司・先輩・経営層」との人間関係に難しさを感じた人に理由を聞くと、最も多かったのは「威圧的に感じる」(50%)、次いで「気分に浮き沈みがある」(48%)、「指示に一貫性がない」(44%)だった。
「同僚・後輩・非正規社員」との人間関係に難しさを感じた方に理由を聞くと、「不平不満が多い」(41%)が最多で、以降「自分の意見や考えに固執する」(37%)、「人柄が信頼できない」(34%)と続く。
「職場での人間関係を良くするためにしている工夫」には、「相手の価値観を理解する」(47%)、「相手の置かれている状況を考える」(47%)、「仕事以外のコミュニケーションを増やす」(38%)などが上がった。「相手の価値観を理解する」と回答した人からは
「ニガテだなと思っても、相手がなぜそう言ったのか等背景を考えると理解できることもある」(33歳女性)
といったコメントが寄せられた。「相手の置かれている状況を考える」と回答した人は、
「立場が違えば、経営層や上司にもこちらには分からない苦労やプレッシャーがあると思う。相手の置かれている状況を加味しながら、客観的に考えるようにしている」(26歳 男性)
という。「仕事以外のコミュニケーションを増やす」と回答した人の中には、「仕事が落ち着く午後は少し雑談したりお菓子を配ったり」しているという人もいた。人間関係を良くするために、多くの人があの手この手で工夫しているようだ。