FIAヨーロピアンF3は10月13日、ドイツのホッケンハイムでレース1/レース2が行われ、レース2で2位表彰台を獲得したミック・シューマッハー(プレマ・セオドール・レーシング)がポイントを347に伸ばし、2018年のヨーロピアンF3チャンピオンを獲得した。
19歳のミックは、7回のF1ワールドチャンピオンを獲得したミハエル・シューマッハーの息子。カートから2015年にADAC F4にステップアップし、2017年からヨーロピアンF3に参戦。2年目の今季は序盤戦こそ苦戦したもののスパで初優勝を遂げると、シルバーストン、ミサノで優勝。さらにニュルブルクリンク、レッドブルリンクでも連勝を重ね、チャンピオンシップをリードした。
タイトルを争うダニエル・ティクトゥム(モトパーク)とは“舌戦”も展開されたが、迎えた最終ラウンドのホッケンハイムでは、レース1こそ12位に終わったものの、予選2番手からスタートしたレース2では2位でフィニッシュ。18ポイントを重ね、2018年のFIAヨーロピアンF3チャンピオンを決めた。
「まだちょっと信じられない気持ちだけど、本当に嬉しいよ!」とミック。
「現実に起きたこととはまだ思えないくらいだね。でもとりあえず言っておきたいのは、この信じられないシーズンに支えてくれたチームのみんなにお礼を言いたいということだよ」
また、メルセデスベンツ・モータースポーツのトト・ウォルフ代表は「ヨーロピアンF3チャンピオンを獲得したミックにおめでとうと言いたい」とコメントした。
「デビューから注目を集めていたし、彼は大きなプレッシャーを感じていたと思う。そのすべてに対することは簡単ではないが、シーズン後半の彼のパフォーマンスは、とても印象的だった。彼は自分が持てるものを示し、彼がこのスポーツの偉大なひとりになれることを示した」
今季ミックは、これまで各国で使用されてきたF3用メルセデスベンツエンジンの通算500勝目をレッドブルリンクで達成。またヨーロピアンF3はフランスF3、ドイツF3をルーツにもつが、父ミハエルは1990年のドイツF3チャンピオン。ミックは父と同様にその歴代王者に名を連ねることになった。