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乳児を連れR-15映画を観ようとした母、乳児のみ入場を拒否される(英)

2018年10月14日 06:02  Techinsight Japan

Techinsight Japan

「15歳未満お断り」の映画で乳児の入場を拒否した映画館(画像は『Mirror 2018年10月11日付「Mum refused entry to film in Cineworld because her four-week-old baby “isn’t 15”」』のスクリーンショット)
映画鑑賞においては、多くの国で法のもと年齢制限が敷かれており、日本でも「R-15」や「R-18」といういわゆる「R指定」が存在する。イギリスにおいても15歳以上という掲示がなされている映画はその文字通り15歳未満は鑑賞できない。このほどイギリスで、ある母親が生後4週の乳児を連れて15歳以上が対象の映画を観ようとしたところ、スタッフに入場を拒否された。母親は「乳児なんだから内容がわかるはずもない」と反論し不快さを露わにしている。『BBC News』『Mirror』などが伝えた。

シュロップシャー州シュルーズベリーに住むキャサリン・バックリーさん(37歳)は10月9日、姉と一緒にブラッドリー・クーパーが監督&主演しレディー・ガガと共演している『A Star is Born(アリー/スター誕生)』を観るために地元の映画館「Cineworld(シネワールド)」へ出向いた。

ところがチケットを買い劇場へ向かおうとすると、呼び止められた。近付いてきたスタッフは、キャサリンさんが連れていた生後4週になるロージーちゃんを見て「15歳に達していないのでこの子は入場できません」と言い、入場を拒否したのである。

最初、冗談を言われたと思っていたキャサリンさんだったが、スタッフは頑として乳児を連れたままでキャサリンさんが『アリー/スター誕生』を観ることを許可しなかった。このことに不快感を露わにしたキャサリンさんは、後にこのように反論した。

「規約や法令があるのはわかるけど、こんな小さな赤ちゃんって一日18時間は眠っているものですよ。生まれて間もないんだから、映画の内容なんかわかるはずもないでしょう? それでいて年齢制限にひっかかると言うなら、じゃあ、自宅でニュースを見ることもできないってことじゃないですか。」

これに対し、Cineworld側はこのように述べている。

「お客様には不快な思いをさせて申し訳ないのですが、法律で定められていることであり、我々スタッフは法に従わなければなりません。映画は全英映像等級審査機構でガイドラインが定められており、たとえ乳児でも『年齢に満たない者』の入場は許可できません。スタッフはあくまでも年齢制限法に従ったまでなのです。『12A』もしくは『under』と掲示されている映画であれば、乳児であっても鑑賞して頂けます。」

IMDb(インターネット・ムービー・データベース)では、15歳以上の映画にはドラッグ使用シーンや、あからさまではなくてもそれと分かる複数の性的描写、放送禁止用語とされる「Fワード」などが含まれていれば、15歳未満の子供には不適切とされている。

このニュースを知った人は「そんなに観たいなら、ベビーシッターに頼んで自分だけ来ればいいのに」「『15歳未満はお断り』なんだから赤ちゃんはダメに決まっているだろう? 理解するのに何の難しさもないはずだが」「スクリーンの音って結構大きいから、赤ちゃんは眠りっぱなしってわけにはいかないよ、きっと」「そんな赤ちゃん連れてきたら泣くかもしれないでしょ。周りの迷惑になるってこと考えなさいよ」「年齢制限は、理由があってされていることだからね…理解しようよ」「この母親、バカなの?」「そもそも赤ちゃんを映画館になんか連れて行くべきじゃない」「規則は規則」といった声があがっている。

画像は『Mirror 2018年10月11日付「Mum refused entry to film in Cineworld because her four-week-old baby “isn’t 15”」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)