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全日本F3選手権富士:混戦を後目に坪井翔が今季16勝目&11連勝の記録を達成

2018年10月13日 17:11  AUTOSPORT web

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全日本F3選手権第18戦を制した坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)
全日本F3選手権第第18戦は10月13日、21周の決勝レースが行われ、ポールポジションスタートの坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)が優勝。連勝記録、年間最多勝記録を更新した。2位は阪口晴南(TODA FIGHTEX)、3位は河野駿佑(HubAuto F318)が初表彰台となった。

 WEC世界耐久選手権の公式予選に続いて、15時25分にフォーメーションラップのスタートが切られた全日本F3選手権第18戦。迎えたスタートでは、ポールポジションの坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)がスタートを決めトップで1コーナーへ向かうが、その背後では2番手スタートの宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM'S F317)のインを3番手スタートの片山義章(YTB F318)が突き、2台は接触。宮田がスピンを喫してしまう。さらに、片山の背後につけていた金丸悠(B-MAX RACING F3)と笹原右京(THREEBOND)が接触。笹原はコカコーラ・コーナーでストップを喫した。

 その混乱を突いて、アドバンコーナーで片山をかわし2番手に浮上したのは7番手スタートの大湯都史樹(TODA FIGHTEX)。次いで片山、三浦愛(EXEDY B-MAX F317)、阪口晴南(TODA FIGHTEX)と続く1周目となった。

 オーバーテイクがしやすい富士では、2周目もバトルが続く。2周目に阪口が三浦愛(EXEDY B-MAX F317)をかわし、さらに翌周には宮田との接触でフロントウイングを傷めていた片山もパス。さらに5番手につけていた三浦は河野駿佑(HubAuto F318)がオーバーテイクするなど、バトルが続いた。

 2番手は序盤大湯がつけていたが、6周目から阪口とのチームメイト同士のバトルが激しくなり、8周目のTGRコーナーで阪口が大湯をパスし2番手につける。一方、後方では片山がフロントウイングのトラブルで順位を落とす。また、スタートで出遅れたものの急速にポジションを上げていたのは今回がデビュー戦の大草りき(Planex・スマカメ F3)で、7周目にDRAGON(TEAM DRAGON F3)を、さらに11周目には三浦をかわし、ポイント圏内へと浮上していった。

 これで上位陣は坪井を先頭に阪口、大湯と続く展開となるが、終盤に向けて大湯とのギャップを削っていったのは河野。16周目あたりから2台は激しいバトルを展開したが、18周目のアドバンコーナーから、翌周のストレートまでフェアながら激しい攻防を展開。これを河野が制し、3番手に浮上した。

 後方のバトルを後目に、トップの坪井は21周を危なげなく走りきり、これで全日本F3選手権記録となる11連勝・16勝目を達成した。2位は阪口で第7戦以来の表彰台に。そして3位となった河野は、嬉しい全日本F3選手権初表彰台となった。4位は大湯、5位は大草で、こちらもデビュー戦で初ポイントを獲得。6位は後方から追い上げた宮田となった。