子どもとのお出かけ情報サイト「いこーよ」は10月9日、「新聞に関するアンケート」の調査結果を発表した。10月15日から始まる「新聞週間」に先立ち、保護者と子どもがどれくらい新聞を読んでいるかを調べた。調査は今年8月6日~9月3日にかけて行い、12歳以下の子どもがいる保護者366人から回答を得た。
「現在新聞を購読していない」と答えた親は62%に上り、その半数にあたる33%は「いままで新聞を定期購読したことがない」と回答。親の3人に1人は、そもそも新聞を読む習慣がないことがうかがえる。新聞を定期購読している親は37%にとどまった。
親の新聞離れは子どもにも影響している。「子どもは新聞を読んでいる」と答えた親は、わずか17%だった。
購読経験者ほど「ネットで充分」と感じている
新聞を読まない理由を購読経験の有無別に聞くと、「ニュースアプリの内容で充分だから」(購読経験あり:62%、購読経験なし:54%)、「新聞を契約するとお金がかかるから」(53%、49%)が上位に挙がった。
購読経験がある人の方が、情報はネット経由で無料で得られればいい、と考えていることがわかる。新聞はネットに比べて即時性に劣る。すぐにシェアをしたり、自分のコメントをつけたりできない点をデメリットとして捉えているのかもしれない。
新聞を読む人に理由を聞くと、「昔からの習慣」(49%)が「テレビやネットよりも詳しい情報を知りたいから」(36%)を上回った。ネットより詳しい情報を得るためというよりもなんとなく習慣で読んでいることがわかる。
調査を行った「いこーよ」は、この傾向について、「アンケートの対象が12歳以下の子どもがいる保護者であり、大学生もしくは社会人になった時にはすでにインターネットが普及し、ニュースなどの情報はネットで見るという世代であることが反映していると思われる」と指摘している。
「短い文章でわかりやすく書かれていれば読みたい」
新聞を読んでいる親は約4割だが、子どもには新聞を「とても読んでほしい」という人は15%、「できれば読んでほしい」という人は53%で、計68%の人が子どもには読んでほしいと考えているようだ。
最も多かった理由は「読解力や語彙力、漢字の学習に役に立つから」(62%)で、子どもに活字に触れて国語力をつけてほしい、と思っている様子がうかがえる。一方で、「それほど読んでほしいと思わない」と「全く読んでほしいと思わない」と答えた親も合わせて20%いた。
「どんな新聞なら子どもと読みたいか」を質問すると、「短い文章でわかりやすく記事が書いている」が55%でトップ。「子どもと一緒に参加できる地域のイベント情報が載っている」(50%)、「子どもと一緒に楽しめるクイズやパズルが載っている」(46%)が続いた。