2018年12月に開幕する2018/19年のABBフォーミュラE選手権にワークス参戦する日産自動車は、燃料メーカーであるシェルとパートナーシップを結ぶことを発表した。
ニッサンは第5シーズンにあたる2018/19年のフォーミュラEに、アライアンスを組むルノーと入れ替わる形で参戦。名門ダムスと手を組み、日本の自動車メーカーとして初めて電動フォーミュラで争われる世界選手権に挑戦する。
今回、ニッサンと提携すると発表されたシェルは、オランダに本社を構えるヨーロッパ最大のエネルギーグループ。世界中に製油所やガソリンスタンドをグローバル展開する企業だ。
シェルのグローバルリテールマーケティングを担当するイェルク・ウィンクは「低炭素輸送システムをサポートするという当社の目的を共有しているニッサンと提携することができることは喜ばしいことだ」と語る。
「顧客の要望に応えて、電気自動車の充電ネットワークへの投資はますます増えている。このパートナーシップは、世界中のEV車の環境や、サービスの向上に役立つだろう」
ニッサンのグローバルマーケティング、ブランドストラテジー担当常務執行役員のルー・ドゥ・ブリースは、「FEは、ニッサンのインテリジェントモビリティを訴求する場だ」とする。
「電気自動車の販売をリードするメーカーとして、シェルのような有名なエネルギー会社と協力し、FE参戦を通じてゼロ・エミッションのモビリティを促進していきたいと考えている」
また、10月16~19日にバレンシア・サーキットで行われる合同テストを前に、ドライバーのセバスチャン・ブエミとアレクサンダー・アルボンがコメントした。
「うまくいけば、我々は成功するだろう」と語るのはブエミ。
「ニッサンは多くのEV技術をこのFEに持ち込んでおり、開幕から強力なコンテンダーとなれるだろう」
ブエミの僚友、FEルーキーのアルボンは「来週のテストは、ほかの新しいクルマと比較する最初のチャンスになる」と語る。
「誰にとっても、まったく新しい経験となるだろうね」
FEの18/19シーズンは、10月16~19日の合同テストを経て、12月15日(土)にサウジアラビアで開幕を迎える。