環境省がプラスチックごみ削減に向け、レジ袋の有料化を小売店に義務付ける方針を固めたことが11日、分かった。来週にも中央環境審議会小委員会で実施時期や義務化の対象などの具体策が議論される予定だ。
セブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一社長も同日、「(同社運営の)イトーヨーカ堂はすでに有料化している」とした上で、セブン-イレブンでの有料化にも含みを持たせたと各紙が報じている。
コンビニでレジ袋が有料化する可能性があることから、ネットでは「レジ袋有料化ってまたコンビニ店員が割りを食いそうなことを…」「絡まれるコンビニ店員増えそう」と店員を心配する声が上がっている。
「『袋お入れしますか?』で一々不機嫌になる客も減ってほしい」
幅広い客層が利用するコンビニだが、店員に丁寧に接する人もいれば、そうでない人もいる。ツイッターでは、利用客の中には「小さい事でキレる人が少なくはない」ことから、
「コンビニで暴れる客が増えそうだな」
「ぶっちゃけコンビニでレジ袋有料化とか、枚数や大きさで入る入らないのクレーム出るのが目に見えてるよね……?」
「『袋お入れしますか?』で一々不機嫌になる客も減ることも期待したいもの」
と懸念する人もいた。また、店員の「質問事項が増える」という声も多かった。コンビニで購入するとき「ポイントカードお持ちですか?」「お弁当は温めますか?」「お箸はご利用になりますか?」「袋にお入れしますか?」などと聞かれることが多いだろう。店員とみられる人からは、レジ袋が有料化すれば、
「接客用語が一つ増えることになるから大変。『袋おつけしますか?1枚◯円です』という一言がどれだけ負担になるのか。確かにたった一言よ。でもその一言がトラブルの種になりかねないのよ」
という声も寄せられている。一方、客側からも「コンビニで店員の質問が1個増えるのはめんどくさいな」という声もあがっている。
「忙しい時に袋返すから金返せとか言ってくる人、出ないよね??」
他にも、コンビニで働いていると思われる人から、
「え?レジ袋の有料化の義務付け?コンビニもだと?それやられて困るのは店員なんだけど。上は決めて言ってるだけだからいいけど苦労するのは末端とウチらなんだが」
「わざわざ袋代打つ手間増えたりしないよね?いるか要らないか聞くくらいだよね?忙しい時に袋返すから金返せとか言ってくる人でないよね??」
という悲痛な声も寄せられた。また有料化で困ることとして「レジ袋有無の問答による効率悪化、(袋のサイズで値段が違うのなら)値段のトラブル、温かいものと冷たいものの袋分けについてのトラブル、使い回し袋の衛生、万引きとの区別、店の周辺へのゴミのポイ捨て」を挙げ、「やるなら時給上げてくれー」という人もいた。
環境省の調査によると2017年1月1日時点で、47都道府県1741市町村の計1788自治体でレジ袋削減に対して何らかの取り組みが行われているという。調査時には、課題として「百貨店、コンビニ、ドラッグストアなどの参画が不十分」という声も多かったというが、コンビニでのレジ袋有料化には、店員の新たな労働環境問題も付いてまわりそうだ。