2019年のWRC世界ラリー選手権開催を目指しているWRC日本ラウンド“ラリー・ジャパン”について、近日中に発表予定の2019年カレンダーに含まれていないと、海外の複数メディアが報じている。
WRC日本ラウンドについては、2018年1月の東京オートサロン2018で招致計画と招致準備委員会発足がアナウンスされ、8月には委員会の中心を担う株式会社サンズがWRCプロモーターと開催契約を結んだこと、2019年9月または11月の日程でFIAに開催申請を行ったことがアナウンスされている。
しかし、2019年シーズンに向けては日本のほかチリもWRC開催を目指しているほか、今季限りで開催終了とみられていたツール・ド・コルスも残留することが確実になったようだ。
仮に日本とチリがカレンダー入りした場合、WRC年間開催数は15戦に膨れ上がる。ただ、チームはマシン輸送などにかかるコスト面で難色を示したため、開催数を14戦に抑える方針を採った結果、ラリー・ジャパンの復活は見送られることになったようだ。
あるメーカーによれば年間15戦を開催するのであれば、100万ユーロ(約1.3億円)の追加予算が必要だとのことで、これはエントラント側にとっては現実的な予算枠ではないという。
autosport webが独自に『ラリー・ジャパン』の復活開催を目指すWRC日本ラウンド招致準備委員会に問い合わせたところ、招致準備委員会にも開催見送りの通達があったようで、現在はその確認と対応に追われているという。
ただし、準備委員会は2020年の開催を目指して活動を継続する方針で、予定どおり2018年11月にはWRCプロモーターによる視察イベント“キャンディデートイベント”を開催する予定。2020年のラリー・ジャパン開催に向けては、仕切り直しを図ることになる。