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F1、完走全車にポイントを与える新制度を検討も、合意に至らず。2019年の導入は断念

2018年10月12日 09:01  AUTOSPORT web

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2018年F1第17戦日本GPスタート
F1は2019年にポイントシステムを変更することを検討したが、全関係者の合意は得られず、プラン導入は見送られることになった。

 F1ストラテジーグループにおいて、20位まで、あるいは15位までにポイントを与えるという提案について議論がなされた。現在はトップ10でフィニッシュしたドライバーとチームにポイントが授与されている。

 これはF1のオーナー、リバティ・メディアによる提案だった。現在ビッグ3チームといわれるメルセデス、フェラーリ、レッドブルが、トラブルやアクシデントがなければトップ6を占めるため、中団チームがポイントを確保できるチャンスは非常に限られている。

 獲得ポイントによって分配金が変わってくるため、現在のシステムでは中団以下のチームはますます経済的に苦しい状況に陥っていく。

 過去のF1では5位までと決勝中のファステストラップにポイントが与えられていた。その後、ファステストラップへのボーナスポイントは廃止され、ポイント対象が6位まで、8位までと変化し、2010年に現在の10位までを入賞とし、ウイナーに多くのポイントを与えるシステムに落ち着いた。

 今回の協議でポイントシステム変更に一部から反対が出たため、2019年に関しては現行システムが維持されることになった。

「全員が合意していれば、2019年に(新システムを)導入しただろう。だが全員の合意は得られなかった」とFIAレースディレクターのチャーリー・ホワイティングがSpeed Weekに対して語った。

「重要な問題なので、一度変更したら、それを最低10年は続けていきたい」とF1のモータースポーツ担当マネージングディレクターのロス・ブラウンはコメントしている。

 一方、ストラテジーグループは、レースウイークエンドのカーフュー(労働制限時間)を、2020年には1時間延長することで合意した。つまり、ガレージにおいて許される夜間作業が1時間減ることになる。各チームは、シーズンのなかで2回は“ジョーカー”としてカーフューを破ることが許される。