10月7日放送のトーク番組「ボクらの時代」(フジテレビ系)に、南海キャンディーズの山里亮太さん(41)と、オードリーの若林正恭さん(40)、直木賞作家の西加奈子さん(41)が出演した。「若林くんは人間一回目って感じ」「(山里さんの劣等感に)GPS狂ってんのかな?」など、西さんが放つ言葉のセンスに注目が集まったが、西さんの結婚観や恋愛観についても共感を呼んでいた。
同世代の3人のうち、結婚して子どもがいるのは西さん一人。「幸せになったらタレント生命が終わる」と怯える山里さんは、西さんに「子どもを産むと(作家として)変わる?」と聞くと、「変わると思ったけど、変わらへん。人間ってひとりよ、やっぱり。基本孤独やと思う。悪い意味じゃなくて」という答え。自身に関しては子どもが出来たからといって作品には影響しないという。(文:okei)
「結婚してよかったことは、『結婚しないの?』と聞かれなくなったこと」
それを聞いた山里さんと若林さんが、「結婚したいと思う一方、何歳でしたらいいかわからない」といった悩みを吐露していると、西さんは「結婚を幸せなものと思い過ぎてるんじゃない?」とずばり。ある漫画家が、幸せになったら描けないのではと心配していたところ、同じく漫画家の夫から「大丈夫、結婚しても幸せにならないから」と言われたエピソードを紹介し、「(結婚は)けっこう日常の延長だと思う」だと諭していた。
西さん自身、結婚で一番よかったこととして「『結婚せえへんの?』って言われなくなったのが、 めっちゃストレスフリーやねん」と明かしている。
「もちろん結婚はしたかったけれど、『したい』とサービスで言うこともある。そう言わないと安心しないんだよねみんな。ほんまにしたくなくて『孤独すら楽しい』って思ってても、でもそれじゃあみんな安心せえへんねん」
独身のときは、周囲に気を遣って「結婚したい」と言っていたこともあったようだ。これは西さんいわく、10代の若者が凄惨な事件を起こしたら「家庭環境が複雑でした」と聞かないと安心しないのと同じで、「みんな自分の中に安心できる説明が欲しいのだ」と語った。
「女性が一人で妙齢で、猫飼って幸せなわけないって(見られる)そういう社会だった気はする。それが説明しなくていいからすごく楽になった」
もちろんそれだけでなく、「ベタな幸せはいっぱいあるけど、けっこうそれがストレスだった」と振り返る。西さんほどの人でも、「普通はこう」と押し付けられることに重圧を感じていたのだ。
「男の人がドア開けるとかお金払うとか、もういいと思う」
西さんは、山里さんがデートで女性をエスコートすることを当然と考えることにも、「それもやっぱりすごく狭いよね」と意見していた。「男の人がドア開けるとか、お金払うとか、もういいと思うで」と言うのだ。
男性2人は非常に驚いていたが、西さんは素敵なレストランを予約してもらったとき、ひきつけが止まらなくなり、具合が悪くなったことがあるという。
「好きな人やったらなんでもええやん、最初は。2人が着火剤やのに花束だ素敵なレストランだって、それはお互い歳とって鎮火してからでいいじゃん。なんで一番ラブラブなときにディズニーとか行くんやろ」
と主張。「別に女の子が引っ張るデートでもいいし、お金もあるほうが出したらいいし」とも話していた。
西さんは、自分の場合はとつけ加えていたが、ネット上では西さんの言葉の数々に共感し、「分かるー」といった声が多数上がっていた。山里さんは「まさか『ボクらの時代』で恋バナすると思っていなかった」と苦笑するも、若林さんも「40でな」と頷き、3人で笑い合っていた。