グレシーニレーシングは10月10日、電動バイクレース、『FIM Enel MotoE World Cup』(MotoE)のライダーにマッテオ・フェラーリを起用することを発表した。
MotoEは2019年から新たに始まる電動バイクの新シリーズ。2019年シーズンはエネルジカ・モーターカンパニーのスーパーバイクであるエネルジカ・エゴ・コルセのワンメイクで全5戦が予定されている。
参戦するのは、MotoGPクラスに参戦するチームからは各2名、Moto2クラスとMoto3クラス参戦チームは各1名の12チーム計18名のライダーとなる。
グレシーニレーシングから参戦することとなったフェラーリは、2013年から2015年までMoto3クラスに参戦し、2016年からはイタリア選手権のスーパーバイククラスに参戦している。
2018年シーズンは12レース中2勝を挙げ表彰台は8回、ドゥカティのテストライダーであるミケーレ・ピロに続きランキング2位を獲得した。スーパーバイク世界選手権のSTK1000クラスにも出場しイタリアラウンドで優勝している。
21歳のフェラーリは「新しい世界選手権に参戦することは本当にエキサイティングだ。このクラスで最年少のライダーのひとりになるから、とてもやる気が湧いている」とコメント。
「これは素晴らしいチャレンジで、グレシーニレーシングのような一流チームで世界選手権に戻ってこられる重要な機会だ」
「バイクについてはまだ理解していないが、ヘレスでの最初のテストで走らせることになる。自分にとって大きな変化で、最大限の結果を得られるようにベストを尽くす」
また、グレシーニレーシングはトレント自治県とパートナーシップを結ぶことも発表。トレント自治県は、イタリア北部にあるトレンティーノ=アルト・アディジェ特別自治州に属する県で、一般にトレンティーノと呼ばれる。
トレンティーノは長い間、モビリティ、観光、国際マーケティングに関するグリーンプロジェクトに積極的に関わっている。そのプロジェクトが目指す目標に適合することから、低騒音でゼロエミッションのバイクであるMotoEに参戦するグレシーニレーシングと協力関係を結ぶことにしたようだ。
それに伴い、チーム名はチーム・トレンティーノ・グレシーニ(Team Trentino Gresini)となる。グレシーニレーシングはMotoEに2名のライダーを参戦させる予定であるため、第2ライダーの発表が待たれる。