公開されたのは大泉洋演じる鹿野、高畑充希演じるボランティアの美咲、三浦春馬演じる田中の姿を捉えた場面写真。わがままな鹿野を受け入れる美咲の様子や、美咲の恋人である田中が、鹿野から美咲へのラブレターの代筆を頼まれて固まっているシーン、田中に耳打ちをする美咲の姿などが写し出されている。
大泉は、実際の鹿野靖明本人が愛用していたものに似た度の強い眼鏡の下に、わざと視力を落とすためのコンタクトレンズを装着して撮影に臨んだ。また病気の進行に従ってやつれていく姿は、食事制限や走り込みで最大10kg体重を落とすことで実現した。大泉の役作りに対し、撮影現場を見学したかつての鹿野の親友は「鹿野がいると思った」と話したという。
12月28日から公開される『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』は、渡辺一史による実話をもとにした著書が原作。難病・筋ジストロフィーを患って身体が不自由だが、病院を飛び出して自分で大勢のボランディアを集め、風変わりな自立生活を始めた鹿野と、彼の自由な性格に振り回されながらも変わっていく周囲の人々の姿を描く。
