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『DTC -湯けむり純情篇- from HiGH&LOW』副音声付き上映はファン必聴! エンドロール後に重要コメントも

2018年10月10日 13:42  リアルサウンド

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 『HiGH&LOW』シリーズのスピンオフムービー『DTC -湯けむり純情篇- from HiGH&LOW』が、9月28日より公開中だ。『HiGH&LOW』の舞台であるSWORD地区を離れて旅に出るも、ひょんなことから温泉街「かみしも温泉」の宿で住み込みバイトとして働くことになったダン(山下健二郎)、テッツ(佐藤寛太)、チハル(佐藤大樹)の3人組。


 女手一つで温泉宿「森田屋」を切り盛りする未亡人のマリとその娘のメグミ、そしてマリに想いをよせる従業員の宮崎といった人々に加え、「達磨一家」の達磨ベイビーズや「White Rascals」のSMGら、『HiGH&LOW』シリーズでおなじみの面々も合流し、笑いあり、涙ありの「松竹✕HiGH&LOW」な人情ムービーに仕上がっている。3週間限定公開の本作だが、5日より、「副音声付き上映」もスタートした。


■「副音声付き上映」とは?


 「副音声付き上映」とは、アプリ「UDCast」で配信しているオーディオコメンタリーを、上映中にスマートフォンで再生しながら鑑賞するという上映スタイル。最近だと『銀魂2 掟は破るためにこそある』(福田雄一監督)でも採用されている。本作の「副音声付き上映」では、監督の平沼紀久、「山王連合会」ヤマト役の鈴木伸之、ノボル役の町田啓太、「達磨一家」加藤鷲役の小澤雄太らによる臨場感あふれるオーディオコメンタリーが楽しめる。


 アプリ「UDCast」をダウンロードし、有線タイプのイヤホン(←重要)を使用しての動作確認が必要なので、公式サイトのアナウンスを参照し(https://high-low.jp/news/?p=3727 http://udcast.net/demo/)、事前準備を怠らないようにしよう。とくに、Bluetoothイヤホンを普段遣いしている人は、いざ映画館に到着して「イヤホンを忘れてしまった!」となってしまった場合、慌てて近場のコンビニや家電ショップへ走ることになってしまうので要注意。


■時に真剣、時に脱線する男子トークに注目


 「副音声付き上映」のオーディオコメンタリーは、『DTC -湯けむり純情篇- from HiGH&LOW』の制作秘話や裏話はもちろんのこと、出演者らの素顔や人間関係まで伺えるトークが盛り込まれ、本作に関わるスタッフ、キャストたち、そしてLDHファミリーの絆を感じさせる、ファン必聴の内容となっている。


 本作のテーマについて皆で語りあったり、インスピレーションを与えた元ネタ作品の話から、様々なシーンの撮影方法に関するエピソード、ミュージカルやライブシーンにおいての美術チームの工夫だったりと、本作をさらに楽しめる新たな視点を提供してくれる。


 映画の中のDTCメンバーたちを真剣に見守り、時折ツッコミを入れていく4人だが、オーディオコメンタリーのメンバーにもそれぞれ個性が発揮されている。撮影中のDTCメンバーのエピソードや、キャスティングの理由を楽しげに披露する平沼監督、テーマを冷静に分析していく町田、役柄そのままの「ヤマト感」あふれるコメントを連発する鈴木、頻繁に男子グループ特有の弄られに遭う小澤。話が脱線(?)することも多く、町田、鈴木、小澤が「愛の言葉」をささやく展開まで発生……。そんな気心知れたメンバーだからこそ生まれる雰囲気を楽しんで欲しい。また、シリアスなシーンでまさかの脱線ボケが発生することもあるので、通常上映とは別の笑いどころがあるのも聴き逃がせないポイントだ。また、エンドロール後の予告に関しても、かなり重要なコメントがなされているので、劇場内の明かりがつくまでイヤホンを外さないことをおすすめしたい。


 『DTC -湯けむり純情篇- from HiGH&LOW』の「副音声付き上映」は18日の公開終了日まで、「バリアフリー上映」を行っている上映館ならどこでも聴くことが可能だ。『HiGH&LOW』ファンなら間違いなく楽しめる内容になっているので、是非劇場に足を運んで欲しい。(文=藤谷千明)