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テイラー・スウィフト“民主党支持”表明に戸惑いの声「カントリーミュージックのファンらは泣いている」

2018年10月09日 15:32  Techinsight Japan

Techinsight Japan

テイラーの政治的な発言が物議醸す(画像は『Taylor Swift 2018年7月26日付Instagram「So wait... we get to play 2 more nights at @gillettestadium ??!」』のスクリーンショット)
芸能人による社会的発言がタブー視される傾向にある日本と異なり、米国ではセレブが自身の政治的立場を明確にすることが少なくない。そんな中、これまで政治的発言に消極的なセレブと言われてきた歌姫テイラー・スウィフトが、中間選挙が近づく今月7日にInstagramにてある女性議員を名指しで批判、その極めて政治的な発言が物議を醸している。

メリル・ストリープ、レディー・ガガ、マドンナ、ジョージ・クルーニー、ロバート・デ・ニーロ…過去に“反トランプ派”であることを臆することなく明確にしてきたセレブは枚挙にいとまがない。しかし、来月6日に行われる米中間選挙を前に歌姫テイラー・スウィフトがある共和党女性議員を名指しで批判し、メディアやファンの注目を集めている。

「私はこれまで政治的な発言には消極的だった。でも過去2年間に自分の身に起きたこと、そして世界で起こっている出来事によって、その考えが変わったの」という書き出しで始まるテイラーの声明文。「私たちが平等に与えられた人権を守り、そのために闘ってくれる候補者に投票してきたし、これからもそうするつもり」と明かし、「肌の色や性別、性的指向に関係なく全ての米国人の尊厳を守るために闘うことを約束してくれない候補者には、一票を投じることはできない」と続けた。

そして「これまでもそうであったように、今回もできる限り女性候補者に投票したい気持ちはあるものの、テネシー州から上院選挙に出馬するマーシャ・ブラックバーンさんのことは支持できない」と実名を挙げて、現職の女性議員を批判したのだった。

テイラーは「彼女の議会での過去の投票記録には震撼させられる」と記し、ブラックバーンさんがDVやストーカー行為、デートDVなどから女性を守る「VAWA(女性に対する暴力防止法)」の再授権法案や男女間の同一賃金法に反対を示したこと、また同性愛者への差別を容認する立場をとっていることなどを批判、これらはテイラー自身が信じる“テネシー州民としての価値観”に大きく反するものだと綴っている。

自身のファン層のなかに選挙権を与えられた18歳以上の若者を多く抱えるテイラーは、「知的で思慮深く冷静な若者であるあなたたちには、有意義な一票を投じる特権がある」として、今月9日に迫ったテネシー州の選挙登録最終日を前に「まずは選挙登録を」と呼びかけた。

またテイラーはこの投稿の中で「私は上院にはフィル・ブレデセン氏に、下院にはジム・クーパー氏に投票するつもり」と自らの意向を明かし、「投票する前に、候補者についての理解をきちんと深め、誰が自分の道徳や価値観に一番近いかをしっかり見極めて。100%賛同できる候補者や政党は存在しないかもしれない。それでも投票しないことには何も始まらない」と若い世代への政治への関心を促すコメントも添えている。

しかし突如、政治的発言をしたテイラーには戸惑いを隠せないファンも多く、Twitterには以下のような意見が続出した。

「テイラーには政治的な発言など求めていなかっただけに残念。」

「黙って歌だけ歌っていればいい。これじゃ(政治に関して無知だとディスられることの多い)ケイティ・ペリーと同レベル。」

さらに「Red State」と呼ばれる、歴史的に見て共和党が強いテネシー州において「自分は民主党を支持する」と声高に表明したことについても、否定的なコメントが数多く見られる。

「間違った戦略。」

「これでテイラーのキャリアは終わった。」

「カントリーミュージックのファンたちは泣いている。」

政治的コメントを発していなかった頃は「自分の考えがない」とディスられ、自身の立場を明確にした途端に辛辣なコメントを浴びてしまったテイラー。今後は彼女がどんなスタンスを取っていくのか、そして再び政治的な発言をする機会を持つのかどうかに引き続き注目したい。

画像は『Taylor Swift 2018年7月26日付Instagram「So wait... we get to play 2 more nights at @gillettestadium ??!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)