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『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』小野賢章&中村悠一が語った、“黄金の精神”の継承

2018年10月08日 17:11  リアルサウンド

リアルサウンド

 10月5日よりTOKYO MXを皮切りに順次放送がスタートしたアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』が、10月7日24時にWEB最速としてAbemaTVにて放送を開始。その放送開始記念として、アニメ終了直後にラジオ形式でのアフタートーク番組として、ジョルノ・ジョバァーナ役の小野賢章、ブローノ・ブチャラティ役の中村悠一が第1話を振り返った。


(参考:電子書籍でも読まれる“黄金期”の名作! 90年代『少年ジャンプ』作品で今も売れているのは?


 今回の特別放送では、Twitter連携コメントをすることで“100万円くらい価値のある”と小野が謳う、2人の直筆サイン色紙が2名にプレゼントされる。配信中、色紙にサインを書いていく2人であったが、タイトルが長いため、改行のタイミングに苦戦してしまう。


 苦肉の策として、中村が「Abemaのスタッフにお願いさせて、荒木(飛呂彦)さんのサインを描いてもらおうか(笑)」と原作者・荒木のサインを提案するが、スタッフがジェスチャーで無理のサインを出しているらしく、「なんでそれは無理って言うんだよ! こっちにはサイン書かしておいて!」とツッコミを入れる一幕もあった。


 アニメ第1話では、広瀬康一が空条承太郎からの依頼で「汐華初流乃」という人物を探すところから物語が始まり、ラストはジョルノ・ジョバァーナがブローノ・ブチャラティから尋問を受け、身体がジッパーで開けられてしまうところで「To Be Continued」となる。中村は「これだけは言わせてもらっていいですか」と、いまだにきちんと第1話を観れていないという不満をぶちまけた。同じく小野もスタッフから完パケを送ると伝えられていたものの、いまだに送られてきてはいないという。7月5日にイタリア文化会館 アニェッリホールにて開催されたジャパンプレミアにおいても、キャスト陣が初めて発表され、第1話を観るチャンスではあったが、舞台袖から観ていたため、鋭角な角度からの観賞となったようだ。


 それでも、TwitterやYouTubeで公開になっている各キャラのPV映像など、観れたシーンを受けて、中村は「こういう言い方はよくないのかもしれないけど、絵が頑張ってた。荒木先生の絵は描き込みがすごいし、印影の付け方がきっちりしてるから、アニメで再現すること、要は動かしやすい絵じゃない。静止画としてすごく素敵な絵であってさ、アニメーションにする難しさは絶対あると思うんだよね。上手く落とし所を見つけてるんだろうな」と少ない情報から感想を伝える。さらには中村が「収録的には1クール終わってるんですよ。でも、こういう状態なんですよ(笑)」と全3クールあると発表されているうちの1クールがすでに収録済みであることを、サラッと明かしていた。


 1話の印象に残っているシーンとして、小野は広瀬康一を演じている梶裕貴と一緒に録れたことが経験として大きかったと語る。ジョジョは、基本的にジョースター一族の物語であり、第一部のジョナサン・ジョースターから、第4部の東方仗助までは血統が脈々と継承されてきている。第5部の主人公・ジョルノは(身体はジョナサンの肉体の)DIOの息子であり、後の承太郎の娘・空条徐倫が主人公の第6部などと比べると、孤立した部であることは否めない。しかし、物語の冒頭に広瀬が登場することで、“黄金の精神”で繋がっており、アフレコの現場でも梶と共演することで「ジョジョはこうやっていく」という雰囲気を教えられたという。


 また、中村は自身が声を務めるブチャラティのキャラについて、「最初の頃と中盤とね、性格が違うのもあるんですよ……(笑)。1話では(ジョルノと)敵対してるポジションとして戦うところで終わってるんで。今後、ジョルノと行動を共にし始めて見えてくるリーダーとしてのブチャラティって、また違うから難しいなと思って」と今後“覚悟”していくブチャラティについて触れた。小野は、承太郎や仗助を筆頭に、歴代のジョジョは「やけに女子からモテる」ことを話題に挙げ、ジョルノも例に漏れずモテるシーンが1話に登場することを話した。


 さらに、ジョルノが見た目に反して15歳の中学生であることに小野が触れると、中村が「悪いことしてるけどね(笑)」と空港でのアルバイトの悪事に触れる。続けて、「始まったばかりなんで、今後いろいろなキャラクターやスタンド能力も、明らかになっていくということで。今後、ジョジョ特有の世界観がより一層楽しめるのではないかと思います」と今後の展開に期待を煽った。


 Abema TVではWEB最速放送として、10月14日24時に第2話が放送予定だ。


(渡辺彰浩)