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中上、MotoGPタイは序盤に転倒するも戦線復帰し「走るのがやっとの状態」で22位完走

2018年10月08日 09:11  AUTOSPORT web

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中上は3周目に転倒するもレースに復帰し、最後まで走り切った
MotoGP初開催となったタイGPの決勝レースを、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は22位で終えた。序盤の転倒が響き上位進出はかなわなかったものの、ダメージを負ったマシンで最後まで走り切った。

 5列目14番グリッドから決勝レースを迎えた中上。スタートで大きく順位を落とし、オープニングラップでは19番手に沈んだ。さらに3周目の最終コーナーで、転倒を喫してしまう。

 中上は転倒時の状況について、自らのミスだったと説明している。コーナー進入で、突っ込みすぎてしまったというのだ。

「最終コーナーでブレーキングミスをして、いつもよりやや高い速度で進入してしまったためにコーナーのエイペックス(内側の頂点)でグリップを失い、フロントが切れてしまいました。その後、レースに復帰しましたが、完走するのが精一杯でした」

 戦線に戻ることはできたが、バイクに転倒のダメージは及んでいた。それでもレースを続けた中上は、22位でタイGPをフィニッシュしている。

「転倒後はハンドルバーやステップが歪んでしまっていたので、走るのがやっとという状態でしたが、なんとか最後まで走りきりました。今週末ずっと頑張ってくれたチームには本当に申し訳ない思いです」

 この日、中上がチョイスしたタイヤはフロント、リヤともにハードだった。フリー走行や予選ではハードタイヤにいいフィーリングを感じることができていなかったと言うが、レースでのタイヤのもちを考えての選択だった。49度という高い路面温度も影響していたのだろう。

 転倒の要因とハードタイヤのかかわりについて、中上の言及はない。しかしそれまでいい感触をつかめていなかったコンパウンドのタイヤを選ばざるをえなかった状況は、少なからず『ブレーキングミス』に影響を及ぼしたのかもしれない。

「気持ちを切り替えて、次の日本GPはホームレースなので、今季のベストリザルトを目指します」

 MotoGP日本GPに向けてそう意気込みを見せる中上。次戦は中上にとって、MotoGPライダーとして迎える初の母国グランプリとなる。