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阿部寛、竹内涼真ブレイクを予期? 『下町ロケット』安田顕&立川談春も“竹内談義”で大盛り上がり

2018年10月07日 23:32  リアルサウンド

リアルサウンド

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 10月7日、東京・丸ビルホールで日曜劇場『下町ロケット』(TBS系)の第1話完成披露試写会と舞台挨拶が行われ、主演の阿部寛をはじめ、竹内涼真、安田顕、尾上菊之助、真矢ミキ、古舘伊知郎、立川談春が登壇した。


【写真】微笑み合う阿部寛と竹内涼真


 10月14日よりスタートする本ドラマの原作は、池井戸潤の小説『下町ロケット ゴースト』と『下町ロケット ヤタガラス』。2015年に放送された人気作の続編で、主人公・佃航平を引き続き阿部が演じる。今作では、ロケットエンジン用バルブシステムの納入先である帝国重工の社長交代、さらに主要取引先からの思わぬ通達など、航平率いる佃製作所に新たな困難が立ちはだかる。


 この日、キャスト陣もそろって第1話を鑑賞。「感無量」と挨拶した阿部に続き、安田は「お腹いっぱいの映像と音楽のすばらしいドラマ。1週間くらいテレビを観なくてもいいんじゃないかと思いますが、ちょうどお腹がすいた頃に、またドラマを観てもらえたら」とユーモラスに話し、冒頭から観客の心を鷲づかみ。また今作から新加入となる古舘は、自身を場違いだと恐縮しつつも、「『下町ロケット』というものすごいエネルギーの山に登って行って、一気に下るような……しゃべる“フェーン現象”を起こしている」と“古舘節”を炸裂させた。


 前作から3年ぶりの続編ということについて、阿部は「初日から3年前と同じように迷いなくできるのは幸せなこと。第1話を観ると、台本以上のものになっていて、人が生きていく難しさや強さが、より滲んでいた。監督を中心にパワーのある現場になっています」と、撮影の好調ぶりを明かす。安田が「社長も以前より、みんなに話しかけますよね」と問うと、阿部は「古舘さんは大先輩だけど、緊張されるかなと。尾上さんも横文字とか言ったことがないから、相当やりづらいだろうなと思って」と、その理由を吐露。ところが「お芝居の中では言わないでしょうけど、日常の中では言いますよね」と安田。張り合うように阿部が「トランスミッションとかさ」と返すと、尾上は「トランスミッションは言わないねぇ」と乗っかるなど、抜群のチームワークを見せていた。


 続く竹内は「阿部さんとの会話も増えたし、安田さんは“なんて変な方なんだろう”っていう印象があったけど、最近やっとわかるようになってきた。距離が近づいてよかったなと思っています」と笑顔。「そんなに変じゃないでしょ?」という安田を「本当はそんなに変じゃないです」と認めつつ、「3年前は、何が本当で何が嘘かわからなかった。でも、だいたい全部嘘です」と言い切ると、安田も「否定はしません」と受け入れていた。またMCが撮影現場に潜入した際、2人は筋トレをしていたというが、「テレビだから、おもしろいことをやろうかっていうだけで、とくに意味はない(笑)」と竹内。しかし安田は「竹内くんが3年前よりカッチカチになっていて」とコメント。竹内はトレーニングしていることを明かしながらも、「すごくしっかり触って確認してくれるので……」とタジタジだった。


 また真矢は、娘役の土屋太鳳との撮影について「今まで“電話”だったのが、現場で会うようになってうれしかった。人のぬくもりがほしかった」と語り、尾上は「すでにチームワークができているところに入っていくのはドキドキしたが、だんだん現場にいくことが心地よくなってきた」と、新キャストとしての本音を明かす。ところが立川は、今まで落語は伝統芸能だからと手厚くもてなされていたが、歌舞伎役者の尾上が加入したことで扱いが軽くなったと不満げ。「落語の限界を知った」と話すと、会場は大爆笑。かたや古舘は「ロケット品質、佃プライドの団結心がすごい。ほとんど信仰宗教の団体みたい……」としゃべりはじめるも「今日は控えます。しゃべり続けちゃう」と自身を制する一幕もあった。


 この3年の間に、竹内は一躍大ブレイク。安田は「3年前から、いくんだろうなと思っていたけど、まさかここまでとは」と述べ、「“国民の彼氏”と言われているので、毎朝『国民』って声かけています」と、現場の雰囲気が伝わるエピソードを披露。立川も「こんなに至近距離で竹内涼真が見れるってすごいことなんだろうな」と笑い、その後もロケ中はギャラリーが多いから竹内の居場所がすぐにわかる、劇中のガッツポーズもカッコイイ……と、安田と立川は“竹内談義”で大盛り上がり。


 たまらず阿部が「そろそろ俺に渡してくれませんか」と苦笑いし、「目の奥に光る物が、当時から違っていた。何人も若手がいたけれど、彼は集中力があって必ず伸びてくると僕も思っていました」と竹内を絶賛。ところが、「先見の明があるのはやっぱり安田くんで、当時から彼の股間を揉んでいたんですよ。安田くんが股間を揉む若手は必ず売れるので」と謎のジンクスを暴露。これには安田も「3年前よりずいぶんおもしろいことをおっしゃるようになりましたね」と驚くも、「これから自分が伸びたいなぁという人は、私のところにいらしていただければ股間を触りますので」と高らかに宣言していた。ここで質疑応答が終了とアナウンスされると、「股間を揉まれたほうがいいっていう話で終わって大丈夫ですか?」と竹内。立川が「大丈夫。明日の新聞は『下町ロケット舞台挨拶 安田に股間』っていうタイトルで」と話すと、観客から笑いと拍手が起こった。


 最後に阿部は「今作も情熱を持って取り組んでいます。台風の中で撮ることもありましたが、それを追い風にして、すばらしい映像が撮れていると思います。全12話までやります、やり切ります」と力強くアピールし、和やかな舞台挨拶は幕を閉じた。


(取材・文・写真=nakamura omame)