WRC世界ラリー選手権第11戦ラリーGBは10月6日、SS10~18が行われ、前日総合首位だったオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)がメカニカルトラブルによりリタイア。代わってセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)がトップに浮上した。
■Mスポーツ・フォード
●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)/デイ3総合首位
「いい1日だったけど、総合首位になれたことは驚きだった。オット(タナク)のことを聞いたときは、同情したよ。今週末、彼は誰よりもはるかに速かったからね」
「ようやく僕たちは、2位争いでなく優勝をかけた大きな戦いにたどり着いた。昨日はタフなラリーだったけど、大きなリスクを背負ったし、それがうまくいった」
「今日はようやくトラブルのないクリーンな1日となったよ。だけど、かなり接戦だから明日もリードを維持するのは簡単とはいかないだろうね。戦い続けなければならない」
●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)/デイ3総合24番手
「今日はまずまずの1日だったよ。戦う目的がないようなものだから難しい状況だけど、SSは素晴らしくて、ドライビングは本当に楽しめた。それに母国のファンの雰囲気は最高だったよ 全体的に楽しめているけど、同時にいら立ちも感じている」
「明日はパワーステージで何ができるか見極めなければならない。今夜はチームと話し合って、僕たちにできることを考えるつもりだ。後は、それに向かって行くだけさ」
●テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)/リタイア
スニネンは競技2日目にクラッシュした際のダメージがロールケージに及んでいることが発覚。チームは規定時間以内にマシンを修復することは不可能と判断したため、大会全体をリタイアしている。
■ヒュンダイ・モータースポーツ
●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ3総合5番手
「今日はとてもいい1日だった。僕たちは正しい方向に進んでいる。今日のマシンには満足している。ドライブしやすかったし、安定していて望むとおりに走ってくれた。今日の午前中は、一番手という出走順も少し役に立ったよ」
「コンディションは驚くほど乾燥していたが、時間がたつにつれて改善していった。期待していたほどのアドバンテージはあまりなかったけどね。着実にミスのない走行をし、3度のステージ優勝を達成した」
「先頭集団のタイムに追いつくにはあまりに差があるけれど、何が起こるかは分からない。やりすぎないようにプッシュしてきた。明日どうなるか楽しみだ」
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ3総合8番手
「午前の早いうちにコースオフしたせいで、今日の僕たちの目標は完全に狂ってしまった。グリップレベル(が予想と違ったこと)でコースオフしてしまったんだ。ただ、これもゲームの一部だ」
「つねにできるだけハードにプッシュしていると、こういうこともある。もちろん残念だし代償を払うことになったけど、僕たちは諦めないよ」
「このミスに加え、タイヤ選択のせいで厳しい1日になった。これまで見てきたように、いつ何が起こるか分からないから、僕たちは前進を続けて様子を見なければいけない」
「明日はいくつか順位を上げて、パワーステージでポイントを獲得できたら、理想的だね」
●ヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ3総合7番手
「今日も着実に、トラブルのない走りができた。時々トラクションを失ったけれど、ステージのほとんどでマシンの感触はよかった。全体的にマシンのバランスには満足できたし、感触もよく、コントロールできていた」
「1日を通じて接戦だったから、ほんの小さなことでも改善できることを探していた。日曜の午前中には引き続き調子を上げていく。まだ5ステージが残っていて、重要なポイントをつかむチャンスだからね」
■シトロエン・レーシング
●クレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC)/デイ3総合4番手
「素晴らしい1日を終えて。表彰台を狙えるグループに入れていることを喜んでいるよ。とにかくプッシュし続けた。明日が待ちきれないよ」
「今日は本当に楽しめたし、この勢いを日曜も保てることを願っている。明日の走行距離はとても短いから、始めから調子を上げていく必要がある。ひとつ確かなことは、僕たちは全開で突き進むということだ!」
●マッズ・オストベルグ(シトロエンC3 WRC)/デイ3総合5番手
「今日はC3 WRCでの走行をとても楽しめたよ。特に午前中はね。午後にはアンダーステアの問題に対処しなければならなかったけれど、それなりの結果を出す走りができている」
「今日のいいパフォーマンスの流れを維持して、プッシュを続けるよ。明日の最終区間は面白いものになりそうだ。新しいセクションで、ステージはターマックだからね」
■トヨタ
●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ3総合2番手
「オット(タナク)がリタイアした後、自分に優勝のチャンスがあるのだと気がつき、よりハードに攻め始めたところどんどんとフィーリングが良くなっていった」
「最後のステージではヘアピンコーナーの轍(わだち)でエンジンがストールして数秒を失ったが、ラリーはまだあと1日ある。しばらく優勝から遠ざかっているから、非常に高いモチベーションを持って明日の最終日に臨むよ」
●オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ3総合22番手
「朝はとても順調だった。いいペースを保ち、自分のリズムで走るだけで良かったけど、スウィートラムのステージの2走目で、ラジエターに何らかのダメージを負いストップしなくてはならなかった」
「もし明日再出走できたとしたら、パワーステージで可能な限り多くのポイントを獲得したいけど、きっと簡単ではないだろうね。なぜなら、パワーステージでは出走順が後方になるからだ。それでも、失うものは何もないのでただ全力で挑むのみだ」
●エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ3総合3番手
「今日はとても長い1日で、僅差の戦いが続いた。朝はとても楽しんで走ることができ、大きなリスクを冒すつもりはなかったけど、いいタイムが出せた」
「午後になるとタイムが落ち始めフラストレーションを感じたけど、それでも自分は総合3番手、ヤリ-マティ(ラトバラ)は総合2番手につけている。そして、それはチームにとって重要なことなんだ」
「後方の順位の選手との差は充分ではないから、明日はハードに攻めなくてはならないだろうね」