多様な働き方の広がりに伴い、最近はシェアオフィスの需要が高まっている。
9月28日の『マツコ会議』(日本テレビ系)では、今年8月に原宿にオープンしたシェアオフィス「WeWork」で働く人達にインタビューを実施した。番組スタッフは施設内で、AIやドローンなどのテクノロジーを使った新規事業のアイデアを売る会社を経営する27歳の女性社長に出会う。副社長は22歳の現役女子大生だという。(文:石川祐介)
利用者は施設を使うことで「コミュニティの力をすごく実感している」
社長によると、副社長は大学の後輩で、就職活動の相談に乗ったのがキッカケで一緒に働き始めたという。相談に乗ったキッカケもOG訪問ではなく、就活に悩む学生を大人が支援するチャットアプリだったそうだ。働き方だけでなく就職活動まで多様化をしていることが伺える。
シェアオフィスを利用する理由は「コミュニティの力をすごく実感しているから」と回答。これにはマツコさんも
「今、グーグルとかマイクロソフトとかの大企業が、あえて何百人っていう人を、アメリカ中のシェアオフィスに送り込んでいる。そこで、直接ビジネスの話をさせちゃう。会議室だけでやっててもついていけない」
と納得した様子を見せた。
家賃が数百万円でもメリットは十分「シェアオフィス内で投資家も見つかった」
さらに社長は、「出資していただく投資家さんもWeWork内で見つかっている」とも明かした。現在5000万円ほどの資金が集まっているという。マツコさんは
「これから巨大なシェアオフィスがいっぱいでき始めるんだろうね。むしろ、自社ビルを持って、そこに社員を押し込めるのが不自然になってくる。そうなってくると会社っていらなくなるよね。全部一個の会社でいいよね、突き詰めると」
と、今後は会社のあり方が変わるのではないかと予想する。
ちなみに、女性社長によるとWeWorkの家賃は「ザックリ3桁(数百万円)くらい」だという。マツコさんはその高さに驚くも、
「シェアオフィスって、昔はお金のない人たちが初期費用を抑えるという発想だったじゃん。もう違うんだよね。お金はあるけどシェアオフィスを借りるっていう」
と、変化に理解を示した。3桁万円の家賃と引き換えに、大きな人脈を確保できるメリットはある。日本のシェアオフィスはまだ発展途上だが、今後はますます働き方の変容を後押ししていくのかもしれない。