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吉沢亮、MCとしての意外な才能を発揮!? 『あのコの、トリコ。』杉野遥亮を褒めちぎる

2018年10月06日 15:11  リアルサウンド

リアルサウンド

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 10月5日、東京・TOHOシネマズ新宿で『あのコの、トリコ』初日舞台挨拶が行われ、吉沢亮、新木優子、杉野遥亮がファンの前に初集結。監督を務めた宮脇亮も登壇した。


 原作は、電子ダウンロードを含め累計発行部数100万部を突破した白石ユキの同名漫画。地味で冴えないメガネ男子・頼(吉沢)が、幼い頃から大好きだった雫(新木)と再会。女優を目指す雫のために、時にはカラダを張ってカッコイイ男へと変貌を遂げていく。ところが人気俳優として活躍するもう1人の幼なじみ・昴(杉野)も、この恋に参戦。互いの夢が複雑に絡み合う、3人の恋の行方を描き出す。


【写真】舞台挨拶で笑顔を見せる吉沢亮


 絶叫に近い歓声を浴びながら、客席後方から登壇した吉沢、新木、杉野の3人。実は、本作は撮影から1年4カ月ほどが経っており、吉沢は「撮影が終わって1年後くらいに遥亮とご飯に行ったら、遥亮が僕に対して人見知りして。めっちゃ敬語で話しかけてきて、こんなに月日が経っちゃったんだなぁと寂しさを感じつつ、ついにこの日が迎えられたというのはうれしいですね」と冗談交じりに挨拶。これを受けて、杉野は「この前取材で会ったこともあって、ちょっと距離感を掴みました」と話し、その独特の表現に会場中から笑いが起こった。


 一方、現場での雰囲気について聞かれた宮脇監督は「昔すぎてあんまり覚えてなくて…」と正直にコメント。その後も言葉が続かない監督に対して、MCが「本当に覚えていないんですね?」と詰め寄ると「緊張してるんですよ」と、キャスト陣がすかさずフォロー。監督は「そういうこと言わなくて良いのに」と笑顔を見せ、撮影時は雨に悩まされたと述懐した。ところが、3人の関係性について聞かれると「そうですね……」と再びだんまり。最終的には「良い感じだったと思います」とざっくりまとめ、キャストたちは大笑いだった。


 ここで映画のストーリーにちなみ、「映画ヒットのためならなんだってできる!」トリコBOXが登場。SNSなどを通じて募ったお題に挑戦するという企画で、一発目のテーマは「ゆんぴょ(新木)のいいところを教えてください」。吉沢は「何だろう……いっぱいあるんだけど、(他で)言っていないやつって何だろう……」とかなりの時間をかけて熟考し、「やっぱり見た目がクールビューティー。でも中身は真逆でかわいらしい。現場でも彼女には救われていた」とニッコリ。続く杉野が「すごく強いところ」というと、会場からじんわりと笑いが。「たとえば『元気?』って言ったら『(低めのトーンで)なに?』って」。これには新木も「誤解を招く」と止めに入るが、「誰にも媚びない強さというか、女性らしいカッコよさがある」と、杉野ならではの言い回しで賛辞を送った。


 続くお題は、主題歌に合わせて「トリコダンスを踊る」というもの。これには吉沢&新木、杉野&監督のペアでチャレンジし、恥ずかしさを滲ませながらも、笑顔でダンスを披露。この後、「全員同時に投げキッスをする」というお題を実行し、会場中がヒートアップする一幕もあった。


 また「吉沢がMCをする」というお題が出ると、吉沢は瞬時に若干クセのあるMCモードに突入。そんな吉沢から、互いの印象について尋ねられた杉野は「共通していえるのは、2人ともお美しい。最初に(吉沢と新木の)お名前を聞いたときには、『うわ~』ってなっちゃった」と回答。吉沢が「どういうことですか」と切り込むと「カッコいいお2人方で……」と返す杉野に、「いやいや、杉野さんだって、スタイル良くて、カッコイイですよねぇ」とハイテンションでツッコむなど、吉沢はMCとしての意外な才能を開花。杉野は笑いをこらえつつ、「吉沢さんが最初から話しかけてくれたし、新木さんは太陽みたいで。2人とも好きになっちゃいました」と微笑んだ。


 かたや新木は「吉沢さんは、映画ではオタクっぽいまじめな役。何もしないとキラキラがあふれてしまうんですけど、それを隠しているところにキュンとしました」と、オーラを封印する吉沢の演技を絶賛。また杉野については「クールなイメージがあったけど、意外と天然なところもあって、みんなを笑わせてくれた」と話し、「このお2人で本当によかったと思っています」と感謝を込めた。


 そんな中、サプライズとして10月5日が「トリコの日」と日本記念日協会によって正式認定されたことが発表された。これには「普通にヤバくない?」と戸惑い気味の吉沢。「こんなこと今までなかったので、うれしいですね」と感激した様子を見せ、新木、杉野も拍手で認定を喜んだ。


 最後に吉沢は「この映画はキュンキュンするのはもちろん、それだけではなく、3人の夢を必死に追いかける若者の青春の話でもある。どの世代の方が観ても、この作品のまっすぐさや純粋さに感動していただけるし、楽しんでいただける作品になっていると思います」と自信の表情でアピール。3人は大きく手を振りながら、とびきりの笑顔で会場を後にした。


(取材・文・写真=nakamura omame)