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ツモリチサト初の展覧会が開幕、アーカイブや私物を一挙公開

2018年10月06日 12:22  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

展覧会の様子 Image by: FASHIONSNAP.COM
「ツモリチサト(TSUMORI CHISATO)」による初の展覧会「WAKU WORK 津森千里の仕事展」が、10月6日の今日21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3でスタートした。会場の細部に至るまでデザイナーの津森千里が演出を手掛け、ブランドの世界観を会場全体で楽しめる空間に仕上げている。

 同展は、ブランド設立29年を記念した作品集「TSUMORI CHISATO」の出版に伴い開催が企画された。会場では、ブランド初のパリコレクション出展作品や様々な旅から着想を得たコレクションをはじめ、「ブライス(Blythe)」やリカちゃんといった過去のコラボレーションアイテムなどアーカイブ作品を展示。このほか、ぬいぐるみやマトリョーシカ、招き猫など津森が長年収集してきたアイテム、作品のデザイン画、過去のショーをまとめた約20分の映像を公開している。アーカイブ作品は、年代やテーマが入り混じるように順不同で配置。ひな壇型に並べられた展示は五十羅漢をイメージしたほか、七夕の飾りから着想を得て天井から吊り下げるなど、津森のユニークなアイデアが空間全体に反映されている。
 会場入口では、津森による手書きの会場マップを入場者に配布。開催直前まで配置の変更を繰り返したため、マップには正確な展示場所が示されていないという。津森はマップについて「宝探しのように作品を見つける楽しさがある」と考え、あえて当初のデザインを採用。マップには普段から津森がデザイン画を描く際に使っている紙を使用した。
 会期中、イッセイミヤケインターナショナル在籍時に「イッセイ スポーツ」のブランド名を変更し、チーフデザイナーを担当したブランド「I.S.Chisato Tsumori Design」が35年ぶりに限定復活。Tシャツやブルゾンなどを会場限定で販売しているほか、1980年代風のティザー映像を公開している。今後、ポップアップなどで「I.S.Chisato Tsumori Design」を販売することも視野に入れているという。
 展覧会について津森は「ごちゃごちゃしていて混沌としているのが私らしいと思っています。ひとつひとつが私のお気に入りのアイテムたちです。ツモリワールドを楽しんでください」とコメントした。入場無料で、会期は24日まで。

■WAKU WORK 津森千里の仕事展会期:2018年10月6日(土)~10月24日(水)場所:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3開館時間:10:00~19:00休館日:火曜日※入場無料