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「ラケットで頭を叩かれた」「燃えてるタバコや折れた指揮棒を投げつけられた」部活の体罰体験談がエグい

2018年10月06日 08:51  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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日大アメフト部の悪質タックル問題で部を離れていた宮川泰介選手が、4日の練習からチームに復帰した。アメフトに限らず、相撲、体操など、スポーツ指導の現場でパワハラ・体罰の問題が次々に浮上し揺れている。

ウェブサイト「アンチエイジングの神様」を運営するホワイトボックスは10月2日、「学生時代の部活動の実態」ついての調査結果を発表した。調査は9月にインターネットで実施し、全国の20代~50代の男女100人から回答を得た。(文:okei)

「軽い暴力なら指導に必要」40・50代の4割賛成 世代差浮き彫り

「部活で体罰があった」と回答した人は50代が最多で46%。以降40代が35%、30代34%、20代で19%と、若くなるにつれて経験者が減っていった。

一方、「部活でパワハラがあった」と答える割合は、50代15%、40代が26%、30代が34%、20代が41%と、若い世代ほど高くなる。暴力が問題視されるようになった代わりに、パワハラが増加しているようだ。

部活中に受けたパワハラや体罰がその後の人生にどう影響したかも聞いた。「今の自分にプラスになっている」と答えた割合はやはり上の世代ほど高く、50代で15%。年代が下がるにつれ割合も少なくなり、20代は0%となっている。

「マイナスにしかなっていない」は50代で23%、20代で33%。他の年代でも「プラスになっている」を上回った。ただ、どの年代でも最多だったのは「影響はない」で、20~40代で約7割、50代でも約6割だった。

「部活中の自分の子供に、軽い体罰であれば必要な場合もあると認めるか」と聞くと、上の世代ほど体罰暴力を容認する割合が高かった。20代が15%なのに対し、50代は46%。指導者だけが問題でない複雑さがある。

体罰・暴力は教員から、パワハラは先輩から受ける人多数

自分が部活中に受けた体罰やパワハラの体験談を聞くと、

「バドミントン部だった時、顧問の先生が試合でミスしたりすると、ラケットでお尻を叩いてきたり、ひどい時はラケットを縦にして頭を叩かれていた人もいる」(20代女性)

「合唱部でしたが、強豪校だったので、顧問からの体罰は日常的でした。ビンタは当たり前、灰皿・火のついたタバコ・折れた指揮棒などを投げられ、負傷してもそれが普通の世界でした」(50代女性)

「顧問の先生が、自分に気に入らない事があると生徒に理不尽な八つ当たりをしていた。完璧に出来ている生徒に、何の根拠も無く『出来ていない』と怒鳴っていた」(20代女性/文化部)

「事情によって部活を休むというと自分だけ休むのかと責められ、結局休むことができないことがありました」(30代男性/運動部)

などの声が寄せられた。体罰・暴力は顧問の教員やコーチなど大人から受ける人が多く、パワハラは先輩から受ける人が多かった。

調査元は「問題の根深さはあるものの、若い世代では着実に『体罰・パワハラはNG』 という考え方が一般的になっており、世代交代への希望を感じる」とコメントしている。多くのスポーツパワハラ報道によって、今後は上の世代の考え方も変わっていくのではないだろうか。