2018年F1日本GPの金曜、レッドブル・トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーはフリー走行1=11番手/2=13番手、ブレンドン・ハートレーはフリー走行1=17番手/2=10番手だった。
FP2でガスリーは燃料システムにトラブルがあり、セルのパーツを交換しなければならなかったため、セッション終盤まで走行できなかった。しかしガスリーはわずか10周の走行のなかで、13番手とまずまずの位置で走行を終えている。
■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
チーフレースエンジニア ジョナサン・エドルズ
FP1では空力とメカニカルなセットアップのテストに取り組み、とても有意義な時間を過ごした。ブレンドンはインスタレーションラップでエアロレイクを装着して走行、風洞およびCFDと実際のコースとの相関性を改善するため、データ収集に取り組んだ。
鈴鹿はきわめて高速なサーキットであり、マシンが空力面で一貫した状態であれば、それがメリットになる。そのためここには新パーツを持ち込み、テストを行った。パーツはうまく機能したので、2台でそのまま使用し続けることにした。
もうひとつ今回の大きな焦点となるのは、ホンダの最新仕様のパワーユニットを再導入したことだ。ロシア後、彼らはダイナモでハードワークにあたり、マッピングやキャリブレーションの作業に取り組んだ。それによる変更はすべて予想どおり機能している。最新仕様のPUはドライバビリティとパフォーマンスの面で改善しており、ホンダには感謝する。
ブレンドンはFP2においてスムーズで有意義な時間を過ごし、バランスが向上、マシンからいいラップを引き出すことができた。一方でピエールにとっては実りのないセッションになってしまった。燃料システムの問題がコースイン前の始動の際に発覚し、セルのパーツを交換しなければならなくなったのだ。通常この作業には少なくとも2時間かかるが、メカニックたちが頑張って記録的な早さでパーツを交換してくれた。そのおかげでピエールはセッション終盤にコースに出ることができた。
しかし彼のセッションに大きな影響が出たことは事実だ。この時間帯、他のマシンはレースシミュレーションを行っていたため、ピエールはファストラップをDRSを使用しながら走ることになった。だが、なんとかトラフィックのなかで小さな隙間を見つけ出せたので、彼にバランスを確認させることができた。
マシンは比較的競争力がありそうなので、FP3以降、スムーズに走れるよう、今夜取り組んでいくつもりだ。