MotoGP第15戦タイGP、MotoGPクラスは、タイのチャン・インターナショナル・サーキットで1日目の2回のフリー走行を行い、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)が1分31秒090で初日総合トップに立った。
MotoGPクラスのフリー走行1日目は午前中の1回目、午後の2回目共、ドライコンディションで行われたが、午前、午後共に気温は30度だったものの、路面温度は午前の45度に対して、午後は54度まで上昇した。また、セッション中盤にホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)が3コーナーでハイサイド転倒、直後にチャビエル・シメオン(ドゥカティ)も同じコーナーで転倒し、路面にもれたオイルが残っていたようで、約12分ほどその処理のためセッションは赤旗中断となった。
1回目を3番手で終えていたドヴィツィオーゾは、セッション終盤のアタックラップで1分31秒090を記録して初日をトップで終えた。1回目にトップタイムを記録していたマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)は、2回目もセッション2番手につけ、1分31秒121で総合2番手と好調な滑り出しを見せた。
総合3番手に1分31秒164でカル・クラッチロー(ホンダ)が続き、マルク・マルケス(ホンダ)は1分31秒188で総合4番手。マルケスは1回目、2回目共に前後ワンセットのタイヤで走り切り、決勝に向けて順調に調整を進めていた。
総合5番手に1分31秒238でダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)、総合6番手に1分31秒256でアンドレア・イアンノーネ(スズキ)が続き、アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)は1分31秒378で総合7番手につけたが、2回目のセッション終盤に3コーナーで転倒を喫してしまった。
2月のオフィシャルテストで総合トップタイムを記録していたダニ・ペドロサ(ホンダ)は2回目に記録した1分31秒385で総合8番手。ペドロサのテストのベストラップは1分29秒781なので、全体的にまだペースが上がっていない。バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)は新型エアロデバイス付きのフェアリングを投入。1回目は2番手につけたが、2回目は9番手に終わり、1分31秒398で総合9番手で初日を終えた。総合10番手に1分31秒421でヨハン・ザルコ(ヤマハ)。
ジャック・ミラー(ドゥカティ)が1分31秒486で総合11番手、フランコ・モルビデリ(ホンダ)が1分31秒647で総合12番手。中上貴晶(ホンダ)は1回目8番手、2回目13番手、2回目に記録した1分31秒714で総合13番手。ブラッドリー・スミス(KTM)が1分31秒841で総合14番手、アレックス・リンス(スズキ)が1分31秒929で総合15番手に続いた。
アラゴンGPで負ったケガを抱えたまま今レースに臨んだロレンソは、2回目のセッションで転倒、メディカルセンターに運ばれ、チェックを受けた。ロレンソは2回目の転倒前に記録した1分32秒027で総合16番手。
総合17番手に1分32秒067でアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)、総合18番手に1分32秒177でハフィス・シャーリン(ヤマハ)が続き、スコット・レディング(アプリリア)は2回目のセッション序盤に4コーナーで転倒、1回目に記録した1分32秒191で総合19番手。総合20番手に1分32秒403でカレル・アブラハム(ドゥカティ)、総合21番手に1分32秒475でポル・エスパルガロ(KTM)、総合22番手に1分32秒661でトーマス・ルティ(ホンダ)の順で続き、シメオンは赤旗再開後に1分32秒989で総合23番手。ティト・ラバット(ドゥカティ)の代役として今レースにも参戦するジョルディ・トーレス(ドゥカティ)はSBKでは走行経験のあるコースだったものの、1回目に記録した1分33秒406で総合24番手で初日を終えた。