2018年F1第17戦日本GPフリー走行2回目は、メルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。
昼過ぎには青空の広がった初日の鈴鹿サーキットだったが、FP2の始まる午後2時には上空は再び雲に覆われ始めた。それでも降水確率は20%に留まっている。気温24℃、路面温度30℃。心配された強風は、今のところ吹いていない。
各マシンがコースに向かう中、トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリー車だけはガレージで作業台に乗せられたまま。マスクをつけたメカニックが燃料バッグに精いっぱい腕を伸ばし、懸命に何かを直そうとしているものの、開始後40分以上経っても修理の目処は立っていない。
ウルトラソフトタイヤでは、ハミルトンが1分28秒217でトップ。フェラーリのセバスチャン・ベッテルが2番手に付けるが、コンマ833秒の大差を付けられている。その後はバルテリ・ボッタス(メルセデス)にも先行され、3番手に後退した。
ボッタスもハミルトンにコンマ461秒の差を付けられているとはいえ、スーパーソフトタイヤでのメルセデスの速さは明らか。4番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル)を始め、キミ・ライコネン(フェラーリ)、ダニエル・リカルド(レッドブル)は、ハミルトンに1秒以上引き離されている。ただしハミルトンだけは新品スーパーソフトで1アタックしかしておらず、軽めの燃料だった可能性がある。
このセッションもエステバン・オコン(フォース・インディア)は好調を維持し、6番手リカルドからコンマ5秒遅れの7番手に付けている。コンマ4秒差でロマン・グロージャン(ハース)、コンマ004秒の僅差でザウバーのマーカス・エリクソンが迫る。たった1台で奮闘しているトロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーも、10番手の速さを見せている。
スーパーソフトによるロングランは意外に性能劣化がひどくないようで、ベッテルは19周の周回を重ねている。ポール獲得に失敗したとしても、できるだけ第1スティントを引っ張って、ハミルトンをオーバーカットする可能性を模索しているのか。
セッション終了まで10分余りとなったところで、ガスリーがようやくコースイン。スーパーソフトで、まずは13番手タイム。そのままロングランに移行し、10周を走ってセッションを終えた。