IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ(WSCC)に参戦しているマツダチーム・ヨーストは10月11~13日にアメリカ、ロード・アトランタで行われる最終戦プチ・ル・マンのドライバーラインアップに、ルーカス・ディ・グラッッシとマリーノ・フランキッティを迎える。
WEC世界耐久選手権の2018/19年シーズン第4戦富士6時間レースと日程が重なっているWSCC最終戦プチ・ル・マン(ロード・アトランタ10時間)。
複数のチームが両シリーズを掛け持ちするドライバーの代役を立てることとなっている今戦だが、シリーズ最高峰のプロトタイプクラスで2台のマツダRT24-P DPiを走らせるマツダチーム・ヨーストも、55号車マツダのレギュラードライバーを務めるハリー・ティンクネルがWECを優先するため、IMSAシリーズ最終戦を欠場することに。
このためチームは、スポーツカードライバーとして数多くの経験を持つフランキッティを招聘。40歳のベテランは70号車マツダRT24-P DPiをドライブした2017年のワトキンス・グレン6時間以来、約1年ぶりにチームに加わりマツダDPiを走らせることとなる。
ティンクネルに代わって55号車マツダのドライバーラインアップに加わるフランキッティは先月、すでにロード・アトランタでのテストを実施済み。本戦ではジョナサン・ボマリートと、ロングディスタンスレースに起用される第3ドライバーに登録されているスペンサー・ピゴットとともにマシンをシェアする予定だ。
一方、オリバー・ジャービスとトリスタン・ヌネスがレギュラードライバーを務めている55号車マツダでは今季、アウディワークスドライバーのレネ・ラストを第3ドライバーに起用している。
しかし、プチ・ル・マンが行われる週末にDTMドイツ・ツーリングカー選手権の最終戦がホッケンハイムで開催されることから、こちらもWSCCの欠場を余儀なくされることに。そこで白羽の矢が立ったのが、同じくアウディワークスドライバーで2016/17年のフォーミュラEチャンピオン、ディ・グラッシだ。
アウディLMP1ドライバーとしてWECに参戦してたディ・グラッシは今回がWSCC初参戦となるが、同時に2018年からマツダとタッグを組んでいるチーム・ヨースト、さらに元チームメイトのジャービスと再開を果たすこととなる。
直近のふたつのレースで、優勝まであとわずかに迫っているマツダチーム・ヨースト。悲願の初優勝をロード・アトランタで果たすことができるのか、注目したいところだ。