『カタストロフと美術のちから展』が、10月6日から東京・六本木の森美術館で開催される。
大惨事という意味のカタストロフは、東日本大震災やアメリカ同時多発テロなど世界各地で絶えず発生している。森美術館の15周年記念展となる『カタストロフと美術のちから展』は「カタストロフ」をテーマに据え、様々な問題が山積する今日の国際社会において、美術が果たす役割について問い直す展覧会となる。
会場では、オノ・ヨーコや宮島達男による鑑賞者参加型の作品をはじめ、ソーシャリーエンゲイジドアート、社会的メッセージが込められた美術作品を多数紹介し、美術と社会との繋がりについて考察。さらに東日本大震災を契機に制作されたChim↑Pom、トーマス・デマンド、池田学など約10作家の作品が展示されるほか、トーマス・ヒルシュホーン、モナ・ハトゥム、アイザック・ジュリアン、坂茂、アイ・ウェイウェイ、ミリアム・カーン、藤井光、田中功起、畠山直哉、宮本隆司、加藤翼、平川恒太、日本初公開となるヒワ・Kやヘルムット・スタラーツら全40組のアーティストが参加する。
なお同展では開催に先駆けてトークイベント『プレ・ディスカッション・シリーズ』を5回にわたって開催。美術館のオフィシャルサイトには各イベントのレポートが掲載されている。