LCR Honda IDEMITSUは新開催地タイに向け準備万端
今週末、タイ王国で初めてのMotoGPが行われます。開催地のブリラムインターナショナルサーキットは、同国東北部に位置し、レースは今回が初開催ですが、MotoGP各チームはシーズン開幕前の2月に三日間のテストを実施しています。東南アジアでのこの競技の高い人気を反映して、このテストの際も、グランドスタンドがびっしりと埋まるほど大勢の観客が集まりました。今週末のレースウィークはそれ以上の観客動員が予想されており、入場券はすでに完売となっています。
最高峰クラス初年度の日本人選手・中上貴晶にとって、ここから始まるアジア環太平洋シリーズは非常に重要な連戦で、今回の戦いを終えるといよいよホームレースが待っています。日本GPに向けて弾みをつけるという意味でも、今回の〈微笑みの国〉での一戦は大切な戦いになりますが、中上は前回のアラゴンGPで自己ベストタイ記録の12位という好リザルトを獲得し、その勢いをさらに高めてこの週末に臨みます。そして、好結果を獲得し、ルーキー・オブ・ザ・イヤーのトップを走る選手との差を詰めることをも狙います。
Takaaki Nakagami
「今回の週末は温度と湿気が高い厳しい条件での戦いになると思いますが、こうやってタイに来ることができて、とてもうれしく思います。僕たちが普段生活をしている気候とは異なりますが、我々アジア人にとってアジアで戦えるのはとてもいいことだと思っています。それになにより、時差ぼけに悩まされないのがうれしいですね。この暑さは若干の不安材料ではありますが、万全に対策をして備えます。また、今は雨期ということですが、雨のない週末になってほしいです」
「二月のウィンターテストではいい手応えで走ることができたので、今回のレースウィークもセッションごとにしっかりとセットアップを詰めていきます。そして、三日間の最後まで全力を振り絞って戦いぬきます」