オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC) WRC世界ラリー選手権は10月4日、第11戦ラリーGB開幕前のシェイクダウンが行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)がクラッシュするアクシデントがあった。トップタイムはテーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)が記録。2番手にはセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)とエルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)、ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)の3名が同タイムで並んでいる。
ラリーGBの本戦前、最後のテスト走行となるシェイクダウンステージは、現地8時頃から3.37kmの構成で行われた。
第9戦フィンランドから3連勝中でドライバーズランキング2位につけているタナクだが、ステージ途中にある右コーナーへのアプローチでスピードを落としきれず、そのままコースオフ。土手に激突してトップしてしまった。
WRC.comの公式Twitterがシェアしている動画では、ブレーキを踏んだタナクのヤリスWRCがグラベルの上を滑るように進み、そのまま土手にぶつかる様子が収められているほか、衝突のインパクトでマシンが跳ね上がる様子が映されている。
タナクは周囲にいた観客の力も借りてコースへ復帰し、フィニッシュ地点までたどり着いたが、クーリング系に破損箇所が見つかったためサービスパークへ。その後ステージを3回、計4回走行して11番手タイムを記録している。
このシェイクダウンステージの路面はマシンが走行するたびに滑りやすいコンディションになったため、多くのドライバーは1~2回目のアタックでベストタイムを刻んだ。スニネンもそのひとりで2回目のアタックで2分1秒2を記録。これが全体ベストタイムとなった。
唯一、オジエだけは5回目の走行でトップとコンマ2秒差の2分1秒4を記録し2番手に。エバンスとタナクは1回目の走行で2分1秒4を記録している。ドライバーズランキング首位につけるティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)はトップと0.6秒差の6番手だった。
ラリーGBはこのあと現地4日19時(日本時間5日3時ごろ)にSS1が行われ、開幕する。
😵 (Video: Trevor Agnew) pic.twitter.com/SSsLVFH5KU— WRC (@OfficialWRC) 2018年10月4日