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ふるさと納税「YOSHIKIワイン」にX印 10月末で終了…千葉県館山市 国方針が影響

2018年10月04日 17:12  弁護士ドットコム

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総務省がふるさと納税の法規制に乗り出したあおりを受け、「X JAPAN」のファンが悲しむ事態が起きてしまった。リーダーのYOSHIKIさんの出身地である千葉県館山市が返礼品としていた「YOSHIKIワイン」が米カリフォルニア産であるため、10月31日までに取り扱いをやめることになった。館山市企画課の担当者は「復活させたい思いはある」と残念がった。


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●取りやめは「苦渋の決断」

「復活させたいという思いはある」。10月4日午後、館山市企画課の担当者は取材に対し、残念そうに語った。


館山市が「苦渋の決断」に至ったのは、総務省による引き締めが強まっているためだ。総務省はかねてから、地方自治法に基づく「技術的な助言」(従う法的な義務はない)として、「返礼率を3割以下に抑える」「返礼品は地場産品とする」ことを自治体側に要請。従わない自治体に業を煮やし、野田聖子総務相(当時)は9月11日、法規制に乗り出す方針を示していた。


●館山市、ふるさと納税の趣旨に反するとは考えず

館山市がYOSHIKIさんがプロデュースするワインを返礼品に加えたのが2016年3月。以降、リピーターも多く、寄付額の増加に大きく貢献していたという。総務相による見直し方針が明らかになって以降、申し込みが殺到し、ワインは品切れ状態となっている。


館山市はYOSHIKIさんが育った地だ。館山市では市出身のYOSHIKIさんがプロデュースしたものを返礼品とすることは、ふるさと納税の趣旨に反するとは考えていなかったという。


(弁護士ドットコムニュース)