老後のことを考えると不安過ぎてヤバい、考え出したら夜眠れない――そんな声をあちこちで聞く。筆者もそのひとりで、未来をぼんやり描いては最悪な展開を想像しブルブル震えてしまう。30代で老後不安を抱えるのはまだ早いという声もあるが、時の流れの速さがいかにあっというまか気づいてしまった今、老後なんてすぐ先だ。
先日のガールズちゃんねるでも、そんな老後不安に苛まれている人たちの声が殺到していた。トピックは「老後が怖くて仕方無い人」。年の差婚・子どもナシ・兄弟ナシのトピ主は「金持ちでもなく、親友もいない」そうで、「確実に老後ひとりぼっちになる」と嘆いている。(文:みゆくらけん)
「ぼっちなのはいいけど、金がなくて惨めな老後を送るのがなにより怖い」
この投稿には「切実だよね。私も貯金ないし老後は恐怖でしかない」「お金なくて野垂れ死ぬかも」「子どもがいようが身内が多かろうが、怖いもんは怖い」「考え出すとどんどんネガティブになってダメだね…」などと多数の共感が寄せられている。不安材料は認知症を含む健康不安や孤独、生きがいの有無など多岐にわたるが、やはりダントツはお金の問題だ。
「不安しかない。年金や保険制度と何一つ保障がない」
「消費税は10%になるし、社会保険ももっと上がると思うし、年金だって雀の涙さ……」
「ぼっちなのはいいけど、金がなくて惨めな老後を送るのがなにより怖い」
先行き不透明なことが多い現実が、老後不安をさらに大きくさせているようだ。老人が増え子どもが減っている今の状況から見ても、自分たちの将来が今より過酷になりそうな予感はプンプン。コメントの中には長生きしてしまうことが恐怖といわんばかりに
「50歳での安楽死を切望します」
「老後来ないようにその手前で死にたい」
「60代でぽっくりいけますよーに」
などの声がかなりの数集まっていた。
「30代から老後を考えて生きるのはアホ」という声もあるけれど…
一方でホリエモンは以前、ツイッターでこんなことを伝えている。
「つか30代で老後のこと考えてるってアホでしょ。歳とった時の為に生きてんの?今を生きようよ」
「歳とった時の為に生きてんの?」にはさすがにウっとくるものがあるが、今不安な人からすれば「やっぱりホリエモンは強いなァ」と思わざるを得ないのではないだろうか。いざとなったらお金を生み出せる人ならではの発言だよなァと。
まあしかし、不安不安といっていても仕方ないのは事実。少しでも心を軽くするためにできることは何か。コメントでは「とにかく貯金」という声が多く「子どもよりお金の方があてになる」と確信しているという福祉関係者もいた。他に「健康に気を使う(足腰を鍛える)」「友達を作って大切にしておく」なども挙がっていた。
また、そんなに悲観しなくても「これから団塊の世代が70代に入っていくから、身寄りのない年寄りへの対応が試行錯誤を経て徐々に改善・確率されていくと思う」という声や、おじいさんおばあさんが増加する分、年寄り向けのサービスもどんどん増えてくるはずだという声も。個人的には、特に経済力のない高齢者向けの政策やサービスが増えることを期待したい。
なお、今回集まったコメントのうち、最もグッときたのはこれだ。
「老後が怖くて怖くてたまらない、と訴えてくる義父母が怖くてたまらない」
これはもう確かに、自分の老後以前に怖い。