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抱き合いながら切ない表情を浮かべる東出昌大と夏帆 『ビブリア古書堂の事件手帖』新場面写真

2018年10月04日 10:32  リアルサウンド

リアルサウンド

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 11月1日公開の映画『ビブリア古書堂の事件手帖』より、新場面写真と原作者・三上延からのコメントが公開された。


 三上の小説『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズを映画化する本作は、鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂を舞台に、その店主である篠川栞子が古書にまつわる数々の謎と秘密を解き明かしていくミステリー。『幼な子われらに生まれ』『少女』の三島有紀子がメガホンを取る。


 過去の出来事から本を読めなくなった大輔(野村周平)は、亡き祖母の遺品・夏目漱石の『それから』に記された著者のサインの真偽を確かめるため、栞子(黒木華)の元を訪れる。極度の人見知りだが、本に関しては人一倍の情熱と知識を持つ栞子は、ひとたび本を手にすると、その驚くべき推理力によって、その本には祖母が死ぬまで守りたかった“秘密”が隠されていると推理する。


 今回公開された新場面写真では、ビブリア古書堂の本棚の前に並んで立つ栞子と大輔のカットや劇中でもキーアイテムとなる太宰治の『晩年』を手に持つ栞子、何者かに破かれた古書を前に呆然とする栞子と大輔に稲垣(成田凌)を加えた3人を捉えた本作の主軸となるミステリーを彷彿とさせるシーンが写し出されている。さらに、絹子(夏帆)と嘉雄(東出昌大)の秘密の恋が描かれる過去パートからは、2人が仲睦まじく1冊の本を読む姿や、嘉雄と抱き合いながらも切ない表情を浮かべる絹子のカットが収められている。


【写真】黒木華ら3人の姿を切り取ったショット


■三上延(原作者)コメント
完成した本編を観て、今回の映画化をお任せしてよかったと思いました。原作の世界観を踏まえたうえで、古書店という舞台や本の見せ方、主人公たちの関係性やロケーションなど、大事なエッセンスを監督やキャストの皆さんがとてもよく汲んで下さったことに感謝しています。また原作で深く描かなかった過去パートがしっかり描かれているので、映像として観るのは私にとっても新鮮でしたし、演じられている役者さんの演技が素晴らしかったです。


■書店員試写コメント
・紀伊國屋書店新宿本店
黒木華さん演じる栞子の語り、涼やかで心地よい。静かながらも切ない恋、人と人との心の触れ合いに見入る綺麗な映画でした。
人の気持ちに疎い栞子と本が読めない大輔。お互いの信条がこれまでと真逆になるシーンが印象に残りました。


・書泉ブックタワー リーダー
あの切通しがとても切ないです。鎌倉が舞台のビブリア古書堂、私も思わず、立ち寄ってみたくなるような素敵な場所でした。華さん演じる栞子さんも、原作そのままのようでとても微笑ましく大輔くんの栞子さんへの甘い想いも感じられて、とても素敵な作品でした。


・文教堂赤羽店 文庫担当
本、1冊1冊に、それぞれの物語があるように紡がれているビブリアの世界観を淡々と映像によって、見事に描いている。この物語を見て、ちょっぴりせつない気持ちになりました。


・丸善 博多店 文庫新書担当
ノスタルジックで美しい映像、ビブリア古書堂を舞台に現代と60年代で交互に進む叙情的な展開。一冊の本に込められた想いに圧倒され、原作を読んでたのにハラハラしどおし。すでに読んでる人にこそオススメしたい映画です。


・紀伊國屋書店天神イムズ店
切通を始めとした鎌倉の素晴らしい実景、古書堂のデザイン・ロケーションの美しさなど、舞台の美しさに目を奪われた。また、現代と過去を違和感なく繋いだのは双方の役者の巧みな芝居あってのものだと感じた。


・紀伊國屋書店天神イムズ店
本との出会いが人の心を揺さぶり、いろんな想いを感じながら、少しずつ成長していく様子に、じんわりと温かい気持ちになりました。人と人を繋ぎ、知らない世界を知ることができる、“本と人”の魅力をたっぷりと感じる作品です。


・紀伊國屋書店福岡本店
暖かくて優しい。切なくてどこか懐かしい。大切な本のことを誰かと話したくなる、そんな気持ちになる映画です。


・㈱角川ブックナビ
古書で繋がる現代と過去の2組の男女の想いが、切なくも温かくも感じました。「それから」、「晩年」を、もう一度読み直したいと思います。ありがとうございました。


・丸善丸の内本店
原作ファンも大満足。ドラマの時よりもエピソードが絞られていて対象年齢も高く感じ、大人の作品で素敵な映画でした。


(リアルサウンド編集部)