IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップで『ニッサンDPi』を走らせているテキーラ・パトロン・ESMは10月2日、シリーズ最終戦のプチ・ル・マンに参戦予定だったアントニオ・ジョビナッツィに代えて、ノルマン・ナトを同戦に起用すると発表した。
シリーズ最高峰のプロトタイプクラスに参戦し、2018年シーズンはすでに2勝をマークしているテキーラ・パトロン・ESM。チームは今年8月、WEC世界耐久選手権第4戦富士と最終戦プチ・ル・マンの開催日が重なり、欠場を余儀なくされるニコラ・ラピエール、オリビエ・プラの代役にティモ・ベルンハルトとジョビナッツィを指名していた。
しかし、ザウバーF1のテスト兼リザーブドライバーを務める若手イタリア人ドライバーは同チームの来季レギュラーシートを掴むこととなり、今後はチームとともにグランプリに帯同することに。そのため、10月12~14日に行なわれるIMSA最終戦への出場をキャンセルすることとなった。
これを受けてテキーラ・パトロン・ESMはスコット・シャープ、ライアン・ダルジールがステアリングを握る2号車ニッサンDPiの“代打の代打”に元FIA F2ドライバーのナトを抜擢。
シングルシーター出身で2018年にELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズでスポーツカーレースデビューを果たしたナトは、デビュー戦で総合優勝を飾ったほか、第3戦レッドブルリンクでもポディウムフィニッシュを飾る活躍をみせている。
「チームはプチ・ル・マンのドライバーラインアップに、ノルマン(・ナト)を迎えることにとても興奮しているよ」と語るのはチームの共同オーナー兼ドライバーのシャープ。
「彼はこれまでのキャリアのなかで素晴らしいスピードを見せており、それは今年のELMSでも変わることなく発揮されている」
「ノルマンはニッサンDPiにすぐに順応し、我々のプチ・ル・マン連覇に大きく貢献してくれることだろう!」
なお、同チームの22号車ニッサンDPiのドライバーラインアップは、ヨハネス・バン・オーバービーク/ピポ・デラーニ/ベルンハルト組となっており、以前の発表から変更されていない。