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久米宏、ピーター・バラカン、真山仁らが絶賛 『嘘はフィクサーのはじまり』著名人コメント公開

2018年10月03日 14:42  リアルサウンド

リアルサウンド

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 10月27日に公開される映画『嘘はフィクサーのはじまり』に、久米宏、ピーター・バラカンら各界の著名人よりコメントが寄せられた。


 本作は、リチャード・ギアがお調子者だけど憎めない“自称・フィクサー”の男を怪演したブラックコメディ。口八丁手八丁で政治の世界を裏で動かすフィクサーになった男が、勝手な忖度を繰り返したあげく、世界情勢の危機を招いてしまう模様を描く。


 主演をギアが務めるほか、リオル・アシュケナージ、マイケル・シーン、 スティーヴ・ブシェミ、シャルロット・ゲンズブール、ダン・スティーヴンスらが出演。『フットノート』のヨセフ・シダーが監督・脚本を務めた。


 このたび本作にコメントを寄せたのは、久米やピーター・バラカンら各界著名人計11名。また、おじさんの行動や言動をまとめた『おじさん図鑑』のイラストレーター・なかむらるみが、本作のために描き下ろしたオリジナルイラストを寄せている。


■なかむらるみ イラスト
「妄想!! ノーマンの1日」
自称フィクサーのノーマンはいつも大忙し! 劇中でも見れないノーマンの1日を妄想してみました!


■コメント(順不同)
●久米宏
若い頃、ブロードウェイで修業したR.ギアにとって、作品選びを含め、この映画は彼の真骨頂だ。列車で隣り合わせたC.ゲンズブールに、“You lesbian?”と危険極まりない質問。僕が思うこの映画の山場だ。“Yes I am…”


●柴田理恵(女優)
スマートでもクールでもないリチャード・ギアがいい。滑稽なまでに必死に生きる男を演じるギアは、カッコよくはないが何処か愛おしい人間を見せてくれる。リチャード・ギアはやっぱり好き!


●松尾貴史(俳優)
これは傑作! 宰相の周囲の嘘・忖度・印象操作が虚しい力を持つリアリズム。


●ロバート キャンベル(日本文学研究者)
やり手なのに箸にも棒にもかからないノーマンが欲しいのは金や権力ではないかも…途中から見えてくるストーリーの核心には笑いと計算と熱い涙がいっぱい詰まっていました。演技と脚本で勝負するぶっ飛んだ映画!


●ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
腐敗とはどの程度のことを指すか。そんなことを考えつつも優れた演技力の群像劇に感心し ました。


●青山南(翻訳家)
オドオドしながらもがんばってハッタリをかませ、そしてビクビクするニューヨークの100パー孤 独なユダヤ男。ギアが愛おしくなる。


●増田ユリヤ(ジャーナリスト)
愚直なまでの忖度で浮草のような人脈を拡げ、カネと権力で世の中を動かす。NYユダヤ社会を演じきったフィクサー・ギアに喝采!


●真山仁(小説家)
出来過ぎの政治風刺劇と思った私がバカだった。ラストに、虚しさとそれを超える人間賛歌が待っていた。


●赤川次郎(作家)
正直なウソつき、誠実なサギ師。この難役をリチャード・ギアが何と魅力的に演じていることか! 感動的なラストをすべての政治家に捧げる。


●堀尾正明(フリーキャスター)
リチャード・ギアが怪しいフィクサーになった。嘘を重ね忖度を繰り返しユダヤ人脈に自分を 売り込む。今の日本社会を写す鏡の様な映画だ。


●堀潤(ジャーナリスト/キャスター)
許される筈のささやかな欲望だった。しかし権力による誘引は恐ろしい。堕ちながらもさら に欲するのだ。これは誰かの話ではない。いつかの私の話かもしれない。ユーモアが救い だ。ぜひ見て欲しい。


(リアルサウンド編集部)