トップへ

漫画家の山本さほさんに世田谷区長が謝罪 区職員が「会場キャンセル料を謝礼から差し引く」などと発言

2018年10月03日 14:21  キャリコネニュース

キャリコネニュース

写真

『岡崎に捧ぐ』で知られる漫画家の山本さほさんは10月2日、世田谷区主催のマンガイベントで講師として招かれた時の区役所職員の対応をマンガにしてツイッターに投稿。職員の対応があまりにも酷いとして話題になっている。

10月1日、海外の子どもたちにマンガを教える国際交流イベントが区内で開催される予定だった。しかし山本さんが投稿したマンガによると、担当職員は山本さんが事前に送ったデータを紛失した上、誤ってダブルブッキングしていた会場のキャンセル料を山本さんのギャラから差し引くと発言したという。

漫画喫茶店長「当日に連絡をしてみると、区役所の会議室でやると言われました」

ダブルブッキング先となった世田谷区の漫画喫茶ガリレオの店長を勤める三田畳さんは、キャリコネニュースの取材に対し、

「担当の職員の方からうちの店でやるという連絡がありました。そのため当日は12時~17時をイベント用に抑え、開店時間の10時~12時も一般のお客さんには開放していなかったんです。しかし当日に連絡をしてみると、区役所の会議室でやると言われました」

と説明する。

世田谷区長の保坂展人氏は10月3日、ツイッターで「管理職に事実確認をしました。ダブルブッキングで生じたキャンセル料を謝礼から差し引く等の発言をしたことがわかり、山本さん他関係者に多大なご迷惑をかけたことをお詫びします」と事実を認め、謝罪。さらに、

「担当課長が漫画家の山本さほさんに連絡をさしあげ、本日中にお会いして、直接お詫びをさせていただくとのことです。さらに、なぜこのような誤った対応をしてしまったのかを調べると共に、同様のことを繰り返すことのないよう厳正に指導いたします」

とツイートした。なお、世田谷区役所の担当者は「現在、事実関係を確認中」と話していた。