大森立嗣監督の新作映画『タロウのバカ』で、モデルのYOSHIが主演を務めることが発表された。
2019年に公開予定の『タロウのバカ』は、一度も学校に行ったことのない少年タロウの物語。大森監督が長年温めてきた企画で、過激かつセンセーショナルな内容となる。
国家や学校、社会、家族など何にも頼るものがなく、「自由」に生きる主人公タロウのキャスティングにあたり、大森監督はプロダクションの所属有無を問わず多くの俳優や若者を対象にオーディションを実施。その中で以前から監督が存在を気にかけていたYOSHIにアプローチをし、出会ってすぐに彼が「タロウ」だと確信したという。
15歳のYOSHIはインスタグラマーでモデルとしても活動。中学生の時にヴァージル・アブローと出会い、OFF-WHITEのモデルを務め、その後もHELMUT LANG、NIKE、X-GIRLといったブランドのモデルに起用。演技経験が全くないため、撮影に入る前に監督からの演技指導や入念なリハーサルを行なった。9月中旬にクランクインし、現在撮影中だ。
YOSHIは『タロウのバカ』への出演について、「この話を頂いたとき、台本の内容も強烈だったので、家族には最初は反対されたんですが、僕の気持ちとしては今回、興味本位でやってみる、って感じですね。演技自体が初めてですが、不安よりも楽しみの方が大きいです。でも、一発目が主役となるとプレッシャーはすごいです。演じることがどういうことかは、まだわからないところが多いんですけど、自分のできる限りの表現をしていきたいと思っています」とコメント。
大森立嗣監督はYOSHIについて「300人以上の中から選ばれた少年です。でも500人に会っても千人に会っても、出会えなかったかもしれません。これまで映画をやってきてこんな子供を見たことがありません。私にとって彼は純粋な驚きでした。決して物分かりのいい、躾のできた、行儀のいい子供ではないです。だからこそ彼は今この世界で闘っています」と評しているほか、「彼の純粋な眼差し、未完成な体で駆け回る姿、叫び、笑い、涙する姿がこの映画に命を注ぎ込みます。彼の純度がスクリーンを通してやがて観客に、感動を呼び込むと確信しています」と語っている。
■YOSHIのコメント
この話を頂いたとき、台本の内容も強烈だったので、家族には最初は反対されたんですが、僕の気持ちとしては今回、興味本位でやってみる、って感じですね。演技自体が初めてですが、不安よりも楽しみの方が大きいです。でも、一発目が主役となるとプレッシャーはすごいです。演じることがどういうことかは、まだわからないところが多いんですけど、自分のできる限りの表現をしていきたいと思っています。大森監督の第一印象は“変態”ですね(笑)。僕は「男は変態であるべき」って勝手に思ってるんですよ。そっちの方がかっこいいんじゃないかって、男として。映画の完成が今から楽しみですが、とにかく、頑張ります!自分の座右の銘は「今、この瞬間を生きろ」です。
■大森立嗣監督のコメント
今回主役に選んだのは演技経験の全くないYOSHIという15歳の少年です。300人以上の中から選ばれた少年です。でも500人に会っても千人に会っても、出会えなかったかもしれません。これまで映画をやってきてこんな子供を見たことがありません。私にとって彼は純粋な驚きでした。決して物分かりのいい、躾のできた、行儀のいい子供ではないです。だからこそ彼は今この世界で闘っています。僕はここにいると叫んでいます。僕は振り向かない。振り向くのはあなたたちだと言っているようです。彼の純粋な眼差し、未完成な体で駆け回る姿、叫び、笑い、涙する姿がこの映画に命を注ぎ込みます。彼の純度がスクリーンを通してやがて観客に、感動を呼び込むと確信しています。