ニチレイフーズは10月1日、「鶏のから揚げ」に関する意識・実態調査「全国から揚げ調査2018」の結果を発表した。調査は今年6月にインターネットで行い、全国の20~79歳の男女1万3922人と、日本唐揚協会が実施する「唐揚検定」の合格者330人から回答を得た。
1人が1か月当たりに消費するから揚げの個数を都道府県別に調査すると、「青森県」(32個)が最もからあげを食べていることがわかった。2位以降「大阪府」(30.9個)、「福岡県」(29.9個)と続く。一方、「愛知県」(14.1個)が最も少なく、青森県の半分以下となった。
30~50代女性に人気の理由「ジューシーで食欲をそそる魅力」「おやつ感覚で気軽に」
から揚げの好きな部位を聞くと、1位が「もも」(85.8%)、2位が「むね」(44.4%)、3位が「手羽先」(37.5%)だった。都道府県別で見ると、最も「もも」を好きなのは「奈良県」(92%)で、「むね」は、から揚げ専門店の多い「大分県」(57%)、「手羽先」は「鹿児島県」(52%)が首位だった。
から揚げのイメージについて聞くと、最も多かったのは「家族で楽しめる」(44.8%)で、次いで「家族が好き」(44.7%)、「メインのおかずになる」(42.9%)となった。
惣菜から揚げを衝動買いしたことがある人は62.5%。性別・年代別に比較すると、50代女性(74.5%)が最多で、以降、40代女性(68.5%)、30代女性(67.8%)と続く。調査元は30~50代の女性に人気が高い理由として、から揚げがジューシーで食欲をそそる魅力の他、夕食や昼食のつなぎなど「おやつ感覚で気軽に利用できる点」ではないかと見ている。
から揚げに最も合う飲み物を聞くと、最も多かったのは「お茶」(45.5%)で、次いで「ビール」(22.1%)となった。年代別に見ると、20代はノンアルコール類が過半数で、アルコール類は15.1%に留まった。一方、50代はビールが27.3%、その他のアルコールが11.1%と、おつまみとしての利用が多い。
月1以上で食べる唐揚げは「手作り」が4割で最多
月1回以上食べているから揚げの種類を聞くと、1位「手作り」(39.5%)、2位「惣菜」(37.5%)、3位「冷凍食品」(23.7%)以降、「コンビニ」(21.8%)、「外食」(16.9%)という結果となった。
食べるタイミングとして最も多かったのが「夕食」だ。特に「冷凍食品」は夕食(55.4%)で最も利用されており、多様な場面での利用の拡大から「コンビニ」「外食」を超える人気になったと見ている
「冷凍食品のから揚げ」の購入理由については、「調理が楽」(47%)、「保存ができる」(46%)「価格が手頃」(39.5%)など使い勝手の良さが挙げられた。
また、から揚げ検定試験合格者からは「保存ができる」(65.3%)、「好きなときに食べられる」(50%)との回答が過半数を占めた。愛好家にとって「冷凍食品」のから揚げは、常備食として無くてはならない食材になっている事がうかがえる。