スクーデリア・トロロッソのチーム代表フランツ・トストは、ホンダがF1ロシアGPに持ち込んだ新仕様のパワーユニット(PU)/エンジンを称賛、すでにルノーを超えたと語った。
ホンダは“スペック3”パワーユニットをロシアGP金曜に2台に積んで走らせた。その際に「実戦投入に向けてはPUのマッピングや車体とのマッチングなど、まだいくつか調整を必要とする部分を確認した」ため、土曜日曜には前戦までの仕様のものに戻すという判断を行った。新スペックについては十分煮詰めて、日本GPに投入することを目指している。ミルトンキーンズのファクトリーで、ダイナモを使用して新仕様のテストを行い、トロロッソの協力を得ながら再調整するということだ。
しかしロシアで1日テストを行った新スペックについて、トロロッソ陣営はポジティブな反応を示している。
「ホンダは大きく前進している。金曜に新しいスペックをマシンに搭載して走ったが、本当に素晴らしかった」とトストが述べたとRaceFansが伝えた。
トストは、アップグレードによって「ホンダはルノーを超えた」とも語った。
「何年か前のパワーユニットは信頼性もパフォーマンスもあまりよくなかった。力不足だったことは我々も知っている。だが、ホンダは劇的に進歩した。いまは素晴らしい仕事をしている」
■ガスリー「アップグレードによるホンダPUの進歩は明らか。調整の上、鈴鹿で強さを発揮したい」
ピエール・ガスリーも、ホンダはアップグレードによって進歩したことを感じたと述べている。
「このアップグレードによってトップ10争いに加わることができると分かった。明らかにパフォーマンスが向上した」とガスリーが述べたとCrash.netが報じている。金曜FP1でガスリーは12番手、FP2で8番手だった。
「ただ、もっと走行距離を重ねてエンジンの調整をし、ポテンシャルを最大限に引き出す必要がある。それでも初めて走った段階では、ポジティブな印象を受けた」
「新しいエンジンをコース上で走らせてみると、ダイナモでのテストとの違いが出てくるものだ。それはマッピングの調整で改善できるだろう。でも改善しなければならない大きな問題はない。鈴鹿とそれ以降のレースで、パフォーマンスをもっと引き出すことを目指す」