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木村拓哉、KinKi Kids 堂本光一を羨む? ラジオで語られた“やってみたい”ことへの本音

2018年10月03日 07:11  リアルサウンド

リアルサウンド

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 木村拓哉のレギュラーラジオ番組が『木村拓哉のWhat’s UP SMAP!』(TOKYO FM)から『木村拓哉のFlow』(TOKYO FM)になって早2カ月。放送時間は金曜の深夜から日曜のお昼へ、そして木村の単独トークからゲストとの対談形式へと内容も様変わり。なかでも、大きな変化のひとつにラジオ放送終了後、無料動画アプリGYAO!で『木村さ~~ん!』の動画配信がされるようになった。


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 『木村さ~~ん!』は、木村拓哉の素を配信するスペシャルプログラム。ゲストとのトークが中心になったラジオ本編に対して、木村個人の魅力を深掘りしてくれる。とはいえ、その内容はかなりゆるめだ。温めると孵る卵のおもちゃを内ももに挟んだままパーティーゲームをしたり、キムラ繋がりでチキンラーメン“アクマのキムラー“を作って食べたり、ファミリーレストラン『ガスト』で「ドキドキするんだけど」とハニカミながらドリンクバーに挑んだり……と、“スーパースター木村拓哉“とのギャップを楽しむことができる内容になっている。


 次々とシュールな企画を持ってくる総合監督に「無料をナメてる」と塩対応をしてみせる木村。だが、どんなに厳しい言葉を投げかけても、最後には必ずやり遂げるのも、木村らしい優しさだ。さらに、番組カメラマンやロケ先の店員にしっかり敬語を使う紳士的な一面や、偶然居合わせた一般人には気さくに手を振るアイドルマインド全開の姿も。ドラマに映画にと、俳優面での活躍が目覚ましい木村だが、クールに見えて実はバラエティ好きだという魅力もこうして定期的に発信されるのは嬉しい限りだ。


 そんな『木村さ~~ん!』では、リスナーからのリクエストも受け付けており、この先も「こんな木村拓哉が見たい」という願いを叶えてくれそうだ。すると9月30日放送では「逆に木村自身がやってみたいことは?」というメールが届き、木村の本音が溢れる。「何かしたいってなんだろうね。以前、GYAO!さんのスペシャル企画みたいなやつで、(KinKi Kids)堂本光一くんが船でバーッとクルーザーでいろんなところ行ってたやつ見たことあるんですけど、すげー豪華なことやってんなって。なんで自分のやつはパーティーゲームとかやってんのかな、って」と、後輩・堂本光一の動画企画を羨む言葉も。


 堂本光一が『光ちゃん、これやってみない?』で船に乗ったのは、かつて番組で様々な資格を取得した中で、最も難しかったという一級船舶免許を久しぶりに活用するという企画だった。だが、一級船舶免許といえば、木村も今年6月に取得したという報告をラジオでしたばかり。しかも、木村はかねてより自身のラジオ番組を船にたとえ、リスナーから“キャプテン“と呼ばれている。免許を取得できた喜びを「リアルキャプテンと呼んでください(笑)」と嬉しそうに話していたほどだ。それを思い返すと『木村さ~~ん!』でこそ、クルージング動画を配信してもいいのでは、というのはもっともな話だ。リスナー目線のカメラを乗せて、大海原へ出航するリアル拓哉キャプテン……なぜ、それが最初の企画じゃなかったのか、と言いたくなる気持ちもわかる。


 「(『木村さ~~ん!』が)良からぬ方向に行くんじゃねーかなっていう危機感を若干覚えてますね。なので、コミュニケーションをしっかり取りたいので“こんなことやってみたらどうですか?“っていうのがあったらガンガン送ってください」というのは、木村からのSOSかもしれない。“こんな木村拓哉見たことない”を楽しむのはいいが、それでもやっぱり私たちが見たいのはカッコいい木村拓哉。そして、木村自身がやってみたいことにイキイキと取り組む姿だ。


 「しなやかに波に乗る」という意味を込めてつけられた番組名『Flow』。その名の通り、今こそリスナーの愛で、木村が乗りたくなる波を起こすときかもしれない。コミュニケーションを大切にしながら変化を楽しみ続ける、そんな木村のラジオ&動画コンテンツが今後どんな航海を続けるのか。ますます目が離せない。(文=佐藤結衣)