アウディは10月2日、パリモーターショーでGT3規定カスタマーレーシングカーであるR8 LMSのエボリューションモデルを発表した。主に空力と冷却の最適化がなされ、既存のモデルにエボリューションキットを組み込んでのアップデートも可能となっている。
先代のR8 LMSから、GT3カーの世界で非常に多くのカスタマーをもつアウディ。これまでも数多くも耐久クラシックをはじめ、多くのタイトルを獲得してきたが、激化するGT3マーケットに向けて、より進化させたR8 LMSをリリースすることになった。
パリショーで公開されたエボリューションモデルは、空力と冷却性能を最適化。さらに駆動系の信頼性見直しが図られているという。また、サービスの期間も伸びており、チームにとって技術面でも経済面でもメリットをもたらすとしている。
外観では、特に改良が目立つのはフロントで、グリル形状が変更されているほか、フロントバンパーのカナードも大型化。周辺の造形も変化していることが見て取れる。
「エボリューションモデルを開発するにあたって、我々が重視したのはカスタマーとそのニーズだ。デザインを始めるステージの前に、非常に多くの議論がチームとの間で交わされてきた」と語るのは、アウディスポーツ・カスタマーレーシング代表のクリス・ラインケ。
このエボリューションモデルは、39万8000ユーロ+税(約5220万円)で販売され、11月にデリバリーがスタートするという。また、現行モデルのR8 LMSに装着するエボリューションキットも2万8000ユーロ(約368万円)と非常にリーズナブルな価格設定がなされている。